カシオ、2軸ヒンジのフリースタイルカメラ「EXILIM EX-TR100」

~国内版は「TRYX」から名称を変更

 カシオは、2軸のヒンジを備えたコンパクトデジタルカメラ「EXILIM EX-TR100」を4月に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万5,000円前後の見込み。カラーはホワイトとブラックを用意する。

EXILIM EX-TR100(ホワイト)
EXILIM EX-TR100(ブラック)

 カシオが2011 International CESで発表した「TRYX」(トリックス)の国内発売が正式に決定したもの。商標の関係で北米以外の地域ではTRYXの名称は使用せず、“EXILIM EX-TR100”とする。

 EX-TR100は、液晶モニター部分とレンズ部分が異なる向きに角度を変えることができる“スイバル機”と呼ばれるタイプの一種。今回、ボディーの周りに360度回転できる「可変フレーム」をそなえ、さまざまなスタイルで撮影できるのが特徴。なお、液晶モニター部の回転は270度となっている。

 液晶モニターを反転させての自分撮りを始め、可変フレームを90度回転させてグリップにしてカムコーダーのように動画を撮影することもできる。そのほか、可変フレームを180度開くとよりハイアングルやローアングルでの撮影に対応できるという。可変フレームを90度以下に開けば、床などに自立させて使用することもできる。

ホワイト

 レンズは35mm判換算で21mm相当と、コンパクトデジタルカメラでは珍しい超広角タイプ。そのため、仲間との集合した自分撮りでは、カメラを手に持った状態で5人程度が収まるという。単焦点タイプのため光学ズームは搭載しないが、超解像技術を利用した「プレミアムズーム」機能により画質の劣化を抑えて2倍までのズームができる。

 画像処理エンジンは「EXILIM ENGINE HS」を採用。1,920×1,080、30fpsの動画を撮影できる。また、アーティスティックな写真が撮れる「HDRアート」機能では、新たに効果の度合いを3段階から選択できるようになった。人物には弱く、風景には強く効果をかけるといった使い分けが可能。360度のパノラマ合成機能「スライドパノラマ」も利用可能。240fpsのハイスピード撮影にも対応する。

 本機はストロボを内蔵していないが、「HS(ハイスピード)夜景」モードを利用することである程度の明るさがあれば撮影は可能としている。また近距離では内蔵のLEDライトを照射することで暗い場所でも撮影できる。

ブラック

 液晶モニターはタッチパネル式で、タッチした場所にピントを合わせるタッチシャッターを備える。さらに、被写体の動きに反応して離れた位置からシャッターを切れる「モーションシャッター」機能も装備した。

 ネットワークアップロード用パソコンソフトが付属する。カメラ内であらかじめ画像や動画を選んでおくと、パソコンに接続した際にWebアルバムやSNSなどに自動的にアップロードできる。

製品名EXILIM EX-TR100
撮像素子1/2.3型有効1,210万画素裏面照射型CMOS
レンズ21mm相当(35mm判換算)F2.8
最短撮影距離8cm(マクロモード広角端)
手ブレ補正電子式
感度ISO100-3200
露出プログラムプログラムAE
測光方式マルチパターン
シャッター速度1-1/16,000秒(プレミアムオート時)
液晶モニター3型約46万ドット、タッチパネル式
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード(内蔵34.8MB)
動画記録H.264(1,920×1,080・30fps)など
バッテリーリチウムイオン充電池(内蔵)
撮影可能枚数約200枚
外形寸法122.8×59×14.9mm
質量約157g(本体)
約155g(メモリーカード含む)



(本誌:武石修)

2011/2/4 13:43