【CES】“i-Function”対応の「NX11」を展示したサムスン

〜21mm相当で撮影できるコンパクトデジカメも

 サムスンブースでは、同社が2010年12月28日に発表したレンズ交換式デジタルカメラ「NX11」を展示した。また、新たなレンズの展示も行なった。

サムスンブース

 NX11は、前回の2010 International CESで同社が発表した「NX10」の後継モデル。3台目のNXマウント機となる。米国では2011年第1四半期に発売する。価格は「20-50mm F3.5-5.6 ED」がセットで649ドル。国内での発売は未定。

NX11。装着レンズは20mm F2.8(以下同)

 新たに「i-Function」に対応したのがNX10からの大きな変更点。i-Functionは、対応レンズの「iFn」ボタンを押してから鏡胴のリングを回すとシャッター速度、絞り、ISO感度、ホワイトバランス、露出補正といったパラメーターを変更できる機能。同機能は2010年10月に発売した「NX100」で初めて搭載した機能。素早くパラメーターの変更、設定が行なえるという。

レンズ鏡胴にiFnボタンがある。押した後にリングを回すとパラメーターが変化する。iFnボタンを押すたびにパラメーターの種類が循環するi-Functionでホワイトバランスを変えているところ

 また、新たに「パノラミックビュー」とよぶパノラマ撮影機能も搭載した。シャッターボタンを押してカメラをスイープさせることでパノラマ合成が行なえる。

 外観はほぼNX10を踏襲したデザインとなっている。撮像素子のスペックもAPS-Cサイズ相当の1,460万画素とNX10から変更はない。背面のモニターも約61万ドットの3型AMOLED(有機EL)でNX10と同じとなっている。最高感度のISO3200や720pの動画撮影機能といった部分も同様となっている。

新NXマウントレンズ5本を発表

 ブースにはレンズのロードマップを展示していた。すべてのレンズがi-Functionに対応する。いずれも価格は未定。

NXマウントレンズのロードマップ。右側の5本が今後の発売を明らかにしたモデル

 パンケーキレンズの「16mm F2.4」は7月の発売。マクロレンズの「Macro 60mm F2.8」は8月の発売。高倍率ズームレンズ「Movie Pro 18-200mm F3.5-6.3 OIS」は5月の発売。「Movie Home 16-80mm F3.5-4.5」は発売時期未定。「Portrait 85mm F1.4」は9月の発売。

16mm F2.4Macro 60mm F2.8
Movie Pro 18-200mm F3.5-6.3 OISPortrait 85mm F1.4

 このうち「Movie Pro」の付くレンズはAF動作時のノイズを抑えた製品だとしている。なお、Movie Pro 18-200mm F3.5-6.3 OISの展示はなかった。

21mm相当で撮影できるモデルも

 コンパクトデジタルカメラも多数を展示していた。そのうち特徴的な2機種を取り上げる。

 「SH100」は既報の通り、無線LAN機能を内蔵したモデル。米国では199.99ドルで3月に発売する。IEEE 802.11n/g/bに対応しておりパソコンに画像を簡単にバックアップできるという。

SH100
無線LANを利用した画像の自動バックアップなどが利用できる

また、Android端末をリモコンとして使用することも可能。撮像素子は1/2.33型有効1,420万画素CCD。レンズは広角26mmからの5倍ズーム。タッチパネル式の3型液晶モニターを搭載。新たにスマートフォンのようにアイコンが画面に並ぶユーザーインターフェースを採用している。

 「WB210」は35mm判換算で21mm相当の撮影ができる「Super Wide Shot Mode」を搭載したモデル。米国では279.99ドルで2月に発売する。

WB210

レンズ自体は24-288mm相当の12倍ズームだが、Super Wide Shot Modeに切り替えると21mm相当での撮影ができる。Super Wide Shot Modeではズームは不可。24-288mm相当のズーム域とは繋がっておらず、撮影モードを切り替えて使用する。撮像素子は1/2.33型1,400万画素CCD。3.5型のタッチパネル式液晶モニターを採用する。

Super Wide Shot Modeは撮影モードの1つとして用意するSuper Wide Shot Modeで撮影したところ

(本誌:武石修)

2011/1/10 00:00