銀座ニコンサロン、永山昌克写真展「チャイニーズ・ウェスタン」


 銀座ニコンサロンは、永山昌克写真展「チャイニーズ・ウェスタン」を12月8日から開催する。

(c)永山昌克
中国の西、ユーラシア大陸の中央に広がる青蔵高原の平均標高は4000メートルを超え、酸素濃度は平地の約60%である。頭はズキンズキンと脈打つように痛み、ときどき吐き気やめまいが襲ってくる。しかし、そこに住む彼や彼女に出会った瞬間には、そんな苦しさは一気に吹き飛ぶ。

西部劇のようなカウボーイハットの男がいたかと思えば、珊瑚や琥珀のアクセサリーをじゃらじゃらと揺らしながら歩く女がいる。極彩色の法衣をまとった修行僧の横を、ヤクの毛皮で身を包んだライダーが走り抜ける。ファッションセンスの奇抜さでは、渋谷あたりといい勝負かもしれない。顔の作りも日本人と大差ない。でも圧倒的に違うのは、カメラを向けた時に見せる自信に満ちた表情だ。見つめられると、こちらまで元気になる。人間だけじゃない。道路ではヒツジの群れに通行をふさがれ、山に登れば死体をついばむハゲワシに遭遇する。そんな映画のような光景がここでは日常だ。

本展では、中国西部の青海省から甘孜蔵族自治州にかけて旅をして、そこで出会った人々と風景を撮影した作品を展示する。モノクロ50点。(写真展情報より)
  • 名称:永山昌克写真展「チャイニーズ・ウェスタン」
  • 会場:銀座ニコンサロン
  • 住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA 1階・2階
  • 会期:2010年12月8日~12月14日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館日:会期中無休

(デジカメWatch編集部)

2010/11/24 00:00