ヨドバシカメラ、5日オープンの「マルチメディア京都」を公開


 ヨドバシカメラは4日、5日にオープンする新店舗「マルチメディア京都」のプレス向け内覧会を実施した。

ヨドバシカメラ マルチメディア京都

 マルチメディア京都は、京都駅から徒歩2分という「Kyoto-Yodobashi」ビルの地下1階から3階に出店。京都駅からは地下で直結する。所在地は京都府京都市下京区京都駅前 京都タワー横。店舗は近鉄百貨店だった物件をヨドバシカメラが5年前に取得したもの。

京都タワー横に所在京都駅からは地下で直結する(オープン前のため閉鎖中)

 これまで「マルチメディア梅田」(大阪市)の商圏だったという京都市に出店し、滋賀、舞鶴、福井など、日本海側からの来客も見込むという。初年度売上目標は400億円。

 代表取締役社長の藤沢昭和氏は、マルチメディア京都のコンセプトを「地元の景観にマッチし、貢献できるエコなものを目指した」と話した。店長は、マルチメディア梅田の副店長を務めていた経歴を持つ御代川忍氏。藤沢氏は「若くバイタリティがあり、大型店舗に必要というスピードを持っている」と紹介した。

同社代表取締役社長の藤沢昭和氏マルチメディア京都の御代川忍店長

 マルチメディア京都の外観は、質素で重厚というヨーロッパ調を採用したもの。インドの山奥から切り出してきた御影石を用いた。外壁の北方と西方には、国内最大級という1,120平方mの壁面緑化システム「花のかべ」(サントリーミドリエ施工)を設置。30種類の植物で、京都古来の植生を再現したという。藤沢氏は「地元の方に喜んでもらえれば」としていた。

サントリーミドリエによる1,120平方mの壁面緑化北と西の面に緑化を施した

 また、壁面には18面のステンドグラスも設置。清水寺や祇園など京都らしい意匠を施した。外壁は、外気の影響を受けないという2重壁構造を採用している。駐車場は店舗ビル内のほか、七条通りに面した町家風の駐車場も用意した。

ステンドグラスの様子(夜間)七条通りに面した町家風の駐車場。約510台を収容

 施設内の冷房は、深夜電力を利用して井水を冷やす冷水蓄熱空調システムを採用。外観照明は全てLEDを採用するなど、環境への配慮もアピールしていた。

 加えて、ビル内の地下1階から5階には三洋電機の空間清浄システム「ウイルスウォッシャー」を設置。顧客や店員の健康に配慮した。合計3万平方mのフロア空間は、ウイルスウォッシャー機能の稼働空間として最大級という。

三洋電機の大空間向け空間清浄システムを採用

 Kyoto-Yodobashiビルのフロア構成は地下2階・地上8階。うち、マルチメディア京都の店舗部分は地下1階から地上3階で、営業時間は9時30分から22時。

 地下2階はかつて近鉄百貨店の食料品売り場として盛況だったフロアといい、「地下に食料品売場を」との声に応え、スーパーマーケットなどが入店した。

 カメラコーナーは1階に存在し、フロア内で多くのスペースを占めていた。

レンズ交換式デジタルカメラのコーナーガラスケース内にはメーカーごとに交換レンズを展示している
「今月のカラー」などテーマごとの製品が並ぶコーナーも交換レンズ用のマウントアダプターも豊富に用意
三脚、雲台のコーナー各社のカメラバッグが並ぶ
レフ板、背景紙、ストロボ関連カメラ関連の雑誌、書籍コーナー
デジタルフォトフレームの展示コーナープリントコーナーも設置

 1階にはほかにも時計、理美容、マッサージチェア、化粧品などのコーナーを設置。

時計コーナー理美容コーナー

 地下1階では携帯電話、PC、プリンター、周辺機器などを取り扱う。

地下1階の携帯電話コーナープリンター用紙コーナー

 2階はテレビ、オーディオ、自転車、CD/DVDソフト、楽器などを扱う。

2階のテレビコーナー自転車コーナー

 3階は冷蔵庫、洗濯機、エアコン、照明、ゲーム、おもちゃなど。

3階の照明コーナーゲームコーナー


(本誌:鈴木誠)

2010/11/4 18:11