ニコンの「NIKKOR」レンズが累計生産5,500万本を達成


 ニコンは15日、2010年8月に一眼レフカメラ用「NIKKOR」レンズが、累計生産5,500万本に達したと発表した。また、超音波モーター「SWM」を搭載したNIKKORレンズが、累計生産2,000万本を達成したという。

 なおNIKKORレンズの累計生産本数は、2008年8月に4,500万本、2009年9月に5000万本を達成している。

 「NIKKOR」は、ニコン製レンズのブランド。創業時の社名「日本光学工業株式会社」の略称だった「日光」の英文表記「NIKKO」に、当時、写真レンズの名称の末尾によく使われていた「R」をつけて決定したという。

 ニコンがNIKKORを冠して初めて発売した製品は、1933年の航空写真用大判レンズ「Aero-Nikkor」(エアロニッコール)。一眼レフカメラ用としては、「ニコンF」と同時に発売した「NIKKOR-S Auto 5cm f/2」などが最初のNIKKORレンズとなる。

 累計2,000万本を生産したというSWM(Silent Wave Motor)搭載レンズは、1996年に登場。「AI AF-S Nikkor 300mm f/2.8D IF-ED」などが初の搭載例となる。発売開始から14年間という比較的短いペースでの2,000万本達成となった。

 SWMはニコンが独自開発したAF駆動用の超音波モーター。SWMは進行波を回転エネルギーに変換し、フォーカス光学系を駆動させるもので、型名にAF-Sの名称がつくことでも知られる。9月15日現在、計54機種がSWMを搭載。2007年以降のNIKKORレンズのうち、90%以上に搭載しているという。




(本誌:折本幸治)

2010/9/15 15:44