ニコン、10倍ズームで世界最薄ボディの「COOLPIX S8000」


 ニコンは、光学10倍ズームを搭載したコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX S8000」を19日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万5,000円前後の見込み。本体色はフラッシュレッド、シャンパンシルバー、ノーブルブラックを用意する。

COOLPIX S8000(フラッシュレッド)COOLPIX S8000(シャンパンシルバー)
COOLPIX S8000(ノーブルブラック)

 光学10倍ズーム搭載モデルとして世界最薄という厚さ27.3mmを実現したモデル。起動時間が約0.75秒、撮影タイムラグが約0.3秒と高速レスポンスを謳う。

 撮像素子は1/2.3型有効1,420万画素CCD。最大記録解像度は4,320×3,240ピクセル。感度はISO100~3200。高感度に対応した新開発の画像処理エンジンによりノイズの低減を図った。画像処理コンセプトは「EXPEED」(エクスピード)を引き続き採用する。最大1,280×720ピクセルのHD動画も撮影可能。記録フォーマットはMPEG-4 AVC(H.264)。

 レンズは35mm判換算の焦点距離30~300mm、F3.5~5.6の10倍ズーム。シャッター速度換算で、約3段分の効果というレンズシフト式手ブレ補正機構「VR」を搭載する。マクロモードでは広角端で1cmまでの接写が可能。

 カメラが手ブレや被写体の動きを検知し、自動的にシャッター速度やISO感度を設定することでブレを防ぐ「モーション検知」機能を搭載した。また暗所ではシャッター速度を遅くするのではなく、感度を上げるようにフラッシュ制御を見直した。背景光をより取り込むことで自然な画像になるとしている。逆光判定アルゴリズムは、マルチエリア化した。これにより、逆光シーンでも失敗を低減できるという。

 加えて高感度低ノイズ、手ブレ補正機構、新フラッシュ制御、モーション検知の4つを組み合わせ、「夜撮りキレイテクノロジー」として訴求する。

COOLPIX S8000(フラッシュレッド)
COOLPIX S8000(シャンパンシルバー)
COOLPIX S8000(ノーブルブラック)

 新たに、画質を簡単に調整できる「クリエイティブスライダー」も採用した。撮影時に、明るさ(露出補正)、鮮やかさ、色合いの3項目について、液晶モニターを見ながら調整できる。背面のロータリーマルチセレクターで操作できる。

 液晶モニターは約92万ドットの3型TFT。記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。内蔵メモリーは32MB。HDMI端子も搭載する。電源はリチウムイオン充電池「EN-EL12」。CIPA準拠の撮影可能枚数は約210枚。USB充電にも対応する。

 本体サイズは103×27.3×57mm(幅×奥行き×高さ)。本体のみの重量は約158g、バッテリーと記録メディアを含む重量は約183g。


(本誌:武石修)

2010/2/3 14:45