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「α7S III」が電子署名書き込みに対応。“フォーカスブラケット”や“グリッドライン”も

LUTを反映して撮影できるLogモードも追加

ソニーは4月22日(火)、ミラーレスカメラ「α7S III」の最新ファームウェア(Ver. 4.00)を公開した。「電子署名書き込み」機能への対応などが含まれている。

「電子署名書き込み」は、画像がそのカメラによって撮影されたものであることを証明する機能。同社が一部報道機関向けに提供している真正性カメラソリューションに関連する機能で、有償によるライセンスのインストールが必要となる。一般ユーザーへの公開時期は未定としている。同機能はα1、α1 II、α9 III、α7 IVが対応済み。

このほか撮影および再生機能に関して、以下の機能追加が盛り込まれた。

  • 好みのLUTでモニター映像を表示しながら撮影ができるログ撮影モードを搭載。
  • 動画撮影中や撮影後に、クリップにOK/NG/KEEPの3種類のフラグを付けられるようになった。
  • 撮影後、ショットマークの付いた動画フレームから自動的に静止画を作成できるようになった。
  • ブライトモニタリング中に「ピント拡大」「MF時自動ピント拡大」が使えるようになった。
  • 「グリッドラインの種類」に「黄金分割」を追加した。
  • ピント位置をずらしながら自動的に連続撮影を行える「フォーカスブラケット」撮影に対応した。
  • 露出ブラケットでずらす露出値と撮影枚数の設定が増えた。
  • 再生時に「AEL」ボタン、「削除」ボタンに「カスタムキー設定」ができるようになった。

転送機能についても更新。メモリーカードへのデータ書き込み中にもFTP転送予約が可能となったほか、スマートフォンやタブレットへの転送機能も向上した。

また動作安定性も改善。「ピクチャープロファイル」で「S-Cinetone」を設定しているときに「ディテール」が効かない事象も改善した。

本誌:宮本義朗