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DxO、第3世代AI処理エンジンで高速した「PureRAW 5」
富士フイルムX-Transセンサーにも対応 部分調整など新機能を搭載
2025年2月27日 09:00
DxOは、RAW画像処理ソフトウェア「PureRAW 5」を4月15日(火)に発売する。価格は新規が1万6,999円、PureRAW 3または4からのアップグレードが1万999円。発売前に予約注文すると、現行のPureRAW 4が無料で提供される。
同社が開発したAI技術「DeepPRIME」も第3世代へと進化。従来のノイズ除去とデモザイキング処理に加え、ピクセルレベルでの色収差補正機能が追加された。これにより、高ISO撮影時の画質が大幅に向上するとともに、処理速度も従来比で約1.5倍に高速化しているという。
画像の特定エリアのみにノイズ除去や細部抽出を適用できる「部分調整」機能が追加。風景写真の空や水面など、領域ごとに異なる処理強度を設定できるようになる。従来は画像全体に均一な処理しかできなかったが、新機能では複数のマスクを描いて各部分に最適な調整を施せるため、より精密な仕上がりが可能になった。
また、頻繁に使用する設定を保存して再利用できる「カスタムプリセット」機能も新たに搭載。カメラやレンズの組み合わせ、ISO、撮影シーンごとに最適な設定を事前に登録しておくことで、RAW現像の効率化が図れる。複数の画像に同一の設定を適用する一括処理と組み合わせれば、大量の写真を短時間で処理することも可能としている。
富士フイルムのX-Transセンサー搭載カメラのユーザー向けに「DeepPRIME XD3 X-Transベータ版」も導入。これまで対応していなかった機種でもノイズ除去と細部抽出が可能になる。