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フェリーターミナルのアナウンスに「AIさくらさん」が採用

ダイヤ・運行情報と連携、低負担で自由度の高い案内を4言語で提供

佐渡島と新潟を結ぶカーフェリーおよびジェットフォイルを運航する佐渡汽船が、4言語での音声アナウンスを実現した「AIさくらさん」を2月5日(水)より導入。運航状況にあわせた情報を提供しているという。

佐渡汽船では長年、ターミナルでのアナウンスに録音音声を組み合わせたアナウンスシステムを利用していた。しかし新しい案内の追加や、多言語アナウンスの追加が難しいといった問題を抱えていた。天候や海上の状況を鑑みてアナウンスを行う必要がある場合は、窓口業務を行う現場スタッフが臨時で対応していた。

佐渡汽船が導入した株式会社ティファナ・ドットコムのAI案内サービス「AIさくらさん」は、船舶の運航システムと連動して、運航状況にあわせたアナウンスを行うことが可能。テキストからの音声生成機能により、アナウンス内容の変更にも対応する。

さらに、日本語、英語、中国語、韓国語によるアナウンスもサポート。国内外の利用者に情報を届けるという。

佐渡汽船が新潟〜両津航路で就航している佐渡島は、2024年7月に「佐渡の金山」がユネスコの世界文化遺産に登録された。ターミナルでの案内がスムーズにすることで、佐渡汽船では利用者の満足度向上を図るとしている。

ChatGPTや画像生成AIなどを搭載した「AIさくらさん」は、駅、商業施設、Webサイト、電話でのAI接客・アバター接客などでの利用を想定。企業、自治体、公共交通機関などでの導入実績を持つ。

本誌:折本幸治