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ソニー製カメラのアプリ開発キットに最新版/VLOGCAM ZV-E10 IIに対応など

ソニーは10月17日(木)、ソフトウェア開発キット「Camera Remote SDK」と「Camera Remote Command」の最新版を公開した。最新機種への対応などが盛り込まれている。

ソニー製デジタルカメラを使用したアプリケーションを開発できる無償の開発キット。豊富な機能を簡単につかえるという「Camera Remote SDK」と、豊富な対応カメラと様々な動作環境でつかえるという「Camera Remote Command」の2つの形態を用意している。

いずれも新バージョンには、対応機種としてミラーレスカメラ「VLOGCAM ZV-E10 II」が追加された。加えて「Camera Remote Command」は「α9 III」にも対応した。

Camera Remote SDK(Ver. 1.13.00)

主な変更点:
PXW-Z200, HXR-NX800, ZV-E10M2に対応しました。

以下の機能追加を行いました。
詳細については、APIリファレンスを参照ください。

  • 光学ズームの絶対位置指定|一度のコマンド指示で所定の位置にズーム可能。ドローンによるインフラ検査などでズーム制御の所要時間を大幅に短縮 *1
  • フルリモート操作|「メニュー表示や警告表示をリモートで取得できる機能」を搭載。リモート動画制作の際、手動と同等の操作がリモートで実行可能 *2
  • 露光通知タイミングの調整|撮影処理開始の約5ミリ秒前に露光信号を出力する機能。スピードカメラ使用時に投光器を露光時間全体へ同期させることが可能 *3
  • 動画撮影ワークフローを改善する新規機能群|リモート制御とファイル転送の同時実行 *2、動画再生プレビュー対応 *4
  • リモートからのファームアップデート|次回以降の新しいファームウェア公開時、リモートからの本体ファームウェアアップデート作業が可能。特にマルチカメラシステムの場合にアップデートの手間を短縮 *5

*1 ILX-LR1*, ILCE-7M4*, ILME-FX3*, ILME-FX30*に対応。
*2 ILX-LR1*, ILCE-7RM5*, ILCE-7M4*, ILME-FX3*, ILME-FX30*に対応。
*3 ILX-LR1*, ILCE-7RM5*, ILCE-7M4*に対応。
*4 ILME-FX3*, ILME-FX30*に対応。
*5 ILX-LR1*に対応。
* 最新のソフトウェアへのアップデートが必要です。

2024年10月17日 Camera Remote SDK Ver. 1.13.00 をリリースしました。

Camera Remote Command(Ver. 2024.1.0)

主な変更点:
IP接続での制御(PTP-IP)に対応しました。*1
MPC-2610(BURANO), ILME-FX6V, ILCE-9M3, ZV-E10M2に対応しました。
以下の機能追加を行いました。詳細についてはコマンドリファレンスを参照してください。

100種類以上のコマンドを追加しました。撮影状況に応じて静止画や動画を記録する先のメモリーカードのスロットを任意に切り替える記録メディア設定、撮影環境に応じた最適なISO AUTOの上限/下限設定などが可能になります。*2

*1 各機種の対応インターフェースについては、提供物内READMEを参照してください。
*2 各機種の対応コマンドについては、コマンドリファレンスを参照してください。

2024年10月17日 Camera Remote Command Ver. 2024.1.0をリリースしました。

本誌:宮本義朗