富士フイルム、GFX100×ドローン用の遠隔操作ソフトウェアを開発

「SurveyorIV」と「GFX100S II」の組み合わせイメージ

富士フイルムは7月23日（火）、GFX100シリーズをドローン搭載時に遠隔操作するためのLinux版ソフトウェア開発キット（SDK）を開発したと発表した。

第1弾として、オリジナルのオートパイロット機能を搭載するAutonomy社のドローン「Surveyor IV」との組み合わせで、高精度インフラ点検に関する研究開発を開始する。

SDKは今後、GFX100シリーズの搭載を希望するドローンメーカーに順次提供予定としている。

ドローンを用いたインフラ点検では、作業時間に限りがある中で、0.1mmのクラックが鮮明に識別できる精度が要求されるという。

ラージフォーマットを搭載するGFX100シリーズを採用することで、引きの画角でひび割れを鮮明に捉えることができ、作業時間の短縮につながる。6,100万画素の35mm判フルサイズセンサー搭載のカメラと比較すると、撮影回数を約40%削減できるとしている。

2,430万画素のデジタルカメラ（左）と1億200万画素の「GFX100S II」（右）の解像度比較

GFX100シリーズの最新モデル「GFX100S II」と交換レンズ「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」との組み合わせで総重量約1,273gとなり、ドローンにそのまま搭載できるのも特徴の1つ。

同等のイメージセンサーを搭載するドローン用カメラと比較した際、コスト削減にも寄与するという。