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Polaroid新製品「I-2」がクラウドファンディングで支援を募集へ

発表会で実機を披露

VISTAL VISIONはPolaroidの新モデル「Polaroid I-2 Instant Camera」の日本導入プロジェクトをクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で実施する。

4月24日(水)から支援の募集をスタートする。プランの1つとして、スタートから48時間限定で本体とフィルムをリターンとする9万円台のプランが用意される。

スマホからの操作にも対応

I-2は、同社のインスタントフィルムを使用したインスタントフィルムカメラ。AFやマニュアル露出モード、スマートフォン連携機能などを盛り込んだほか、同社史上最もシャープなレンズを搭載するというフラッグシップモデルとなっている。

本体の概要
レンズ鏡胴がシルバーでレトロな外観となっている
赤い部分がシャッターボタン。その上は内蔵ストロボ
後部は斜めに切り落とされたおなじみの形状だ
露出モードとしてオートのほか、絞り優先、シャッター優先、マニュアルモードも備えている
露出モードや設定値はファインダー内と外部のディスプレイに表示される

光学ファインダーを搭載するが、撮影レンズとは別のため近距離撮影ではパララックス(視差)が生じる。そのため、ファインダー内には近距離用のフレームガイドが表示される。

ファインダー内部および外部ディスプレイの表示。露出計のバーグラフも表示される
ファインダー接眼部は後部に突き出ている
鏡胴部分には露出補正のレバーを備えるほか、リングで露出パラメーターを変更できる

レンズは98mm F8で、最短撮影距離は40cm。レンズキャップを付けたままだと警告が表示される機能もある。レンズはトリプレットタイプで、かつてのPolaroid SX-70を上まわる性能という。測距はLiDARで行っている。

レンズ前面には49mm径のフィルターを装着可能
レンズ設計には元オリンパスの技術者が関わっている
電源はUSB Type-Cによる充電式。2.5mmのシンクロ端子も装備する
底面には三脚穴を備えている
2~4枚の多重露光も可能

Bluetooth機能を搭載しており、スマートフォンアプリからのコントロールも可能。撮影モードやパラメーターを変えられるほか、離れた場所からシャッターを切ることができる。

スマートフォンアプリの画面
同梱品

アプリでデジタル化も簡単に

フィルムはi-Type、600、SX-70の各種が使用可能。基本的にはバッテリーレスのi-Typeが適しているという。モノクロフィルムや枠がカラーになっているフィルムも販売していく。

使用可能なフィルム
モノクロフィルムも用意される
フィルムは前面からセットする
撮影後にフィルムは自動排出される。像が出るまで数分かかる
撮影例(モデル:一ノ瀬みかhttps://revluv-official.com

アプリにはプリントを撮影してデジタル化する機能もある。プリントを撮影する際には自動的にプリントを認識してトリミングしてくれる。

プリントを撮影しているところ
トリミングされた状態で保存できる
アプリにはアルバム機能もある

SHIBUYA TSUTAYAでの展示も

I-2はポラロイド破綻後の「The Impossible Project」を主導した現Polaroidチェアマンであるオスカー・スモロコウスキー氏が率いる新生Polaroidの製品となる。I-2という名前もImpossible Project時代の「I-1」に続くものとなっている。

Polaroidのストーリー
90年代までの歴史
2008年以降の歴史
今後はバッグやキャップといったアイテムも展開していくそうだ

なお、4月25日(木)にリニューアルオープンする「SHIBUYA TSUTAYA」(4階 SHARE LOUNGE)でI-2のタッチアンドトライを実施する。

また、東京・二子玉川の蔦屋家電内「蔦屋家電+」でも4月25日(木)より展示が行われる。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。