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富士フイルム、“写真愛好家向けWebメタバース”を国内展開。仮想空間で写真展や交流も
2024年2月20日 17:41
富士フイルム株式会社は2月20日(火)、日本国内向けの新サービス「House of Photography in Metaverse(以下、HoP in Metaverse)」を発表した。利用料金は無料(必要に応じて登録が必要)。2月22日(木)10時00分からサービス開始となる。
仮想空間(メタバース)にデジタルカメラのショールームや交流スペースなど設けるサービス。「写真愛好家同士、または写真愛好家と当社をより直接的に結びつける新しいスタイルのコミュニケーション空間」として、距離や時間の制約を超え、より多くのユーザーに直営写真展と同等の同社サービスを提供するという。
サービスはパソコン、スマートフォン、タブレットで利用可能。VRゴーグルなどは不要でブラウザ上で機能する。各種サービスを受ける場合は「FUJIFILM メンバーズ(無料)」の登録が必要。登録しない場合でもメタバース空間は体験できる。
自身がアバター(仮想空間での自分自身)になり5つのサービスが体感可能。エントリーホールから始まり、X/GFXのカメラショールームや交流スペースに加えて、写真展など行える「ギャラリー」やトークショーなど実施する「アリーナ」を備える。各製品やコンテンツの紹介を行っており、近づくとリンクが表示され、製品ページへのアクセスや拡大写真が楽しめる。
X/GFXショールームでは、アバターに扮したスタッフ(コンシェルジュ)が常駐する。対応時間内であれば、製品の説明や、購入した製品のアフターサービスが受けられる。音声でのやり取りが主となり、店頭やショールームにいる感覚だという。そのほか、製品修理や購入相談なども無料で対応する。
ギャラリーには「クラシック」と「パノラマ」を用意。展示方法が異なり、クラシックギャラリーでは従来の写真展のような形を採用。パノラマギャラリーは作品が浮遊するような、メタバースならではの展示を行う。いずれも同社が運営する「フジフォトサロン」との連携を予定し、遠方で写真展に来場できない人も楽しむことができる。
そのほか「コミュニティエリア」では、ユーザー同士の交流に加えて、写真家や同社スタッフとのコミュニケーションが取れる場として展開。今後はスペースを企業や団体、写真家のプライベート写真教室として貸し出すという。
発表会では、写真家の川辺優紀子氏と内田ユキオ氏が仮想空間に登場。川辺氏はギャラリーに関して、リアルギャラリーと遜色のない形で楽しめるとコメント。内田氏はコミュニティエリアについて、これから多くの人が列を作って様々なコミュニケーションが取れると思うと楽しみだと話した。