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RODE、32bitフロート録音に対応した「ワイヤレスプロ」

最長260mの伝送距離 ラベリアマイク端子をロックコネクタに

銀一株式会社は、RODEブランドのワイヤレスマイク「ワイヤレスプロ」を10月27日に発売する。価格は税込6万8,200円。

最長260mの伝送距離、32bit floatで40時間以上のオンボード録音、タイムコード出力による音声と映像のシームレスな同期、ラベリアマイク用端子にロック式コネクタを採用するなど、高音質録音だけではなく、プロフェッショナルの現場で活用できる機能を備える。

使用イメージ

デュアルチャンネル対応の受信機1台と、マイク内蔵の送信機2台によるワンパッケージキット。各送信機から出力されたデータを1つにまとめる「マージモード」と別々のチャンネルに録音する「スプリットモード」を搭載。また、同社のワイヤレスマイク「ワイヤレスゴーII」「ワイヤレスミー」との互換性も持ち、それぞれの送受信機との組み合わせでも使用できる。

送受信機間の伝送には、RODEのシリーズIV 2.4GHzデジタル伝送と128bit暗号化によるニアゼロレイテンシーコーデックを採用。

接続方法は3.5mmのTRSのほかUSB Type-Cによる出力に対応。カメラ製品のほかスマートフォンやPCなどでも利用できる。

各送信機には32GBの内蔵メモリーを搭載し、単体でのオンボード録音に対応。受信機と接続していない状態でも録音ができるため、音声伝達の不具合が発生した際のバックアップとして活用できる。

またオンボード録音では32bitフロートで40時間以上の録音が可能となる。収録時のゲイン調整が不要となるほか、編集で調整できるため、音割れが回避できるという。

そのほか、入力ゲインを適切に調整する「ゲインアシスト機能」や、入力音声を-10dB下げたバックアップ機能を出力する「セーフティチャンネル機能」を備える。

3.5mmのTRSとUSB-C端子からLTC形式でタイムコード出力が可能。ミラーレスカメラなどタイムコードをメタデータに保存できない機器にも対応する。

バッテリーは最大7時間の駆動に対応。送信機にモニターを設け、受信状況やバッテリー残量の確認ができる。付属の充電通信ケース「チャージケースプロ」は最大2回までのフル充電に対応する。

チャージケースプロ

送信機(TX)

  • 形式(内蔵マイク):コンデンサー(プリポラライズド)
  • ポーラパターン(内蔵マイク):全指向性
  • 周波数特性(内蔵マイク):20Hz-20kHz
  • 最大入力音圧(内蔵マイク):123.5dB SPL
  • 等価雑音レベル(内蔵マイク):22dBA
  • S/N比(内蔵マイク):72dB
  • アナログ入力端子:3.5mm TRS ロック式コネクター
  • 内部メモリ容量:32GB
  • ビット深度(オンボード録音):32bit float
  • サンプルレート(オンボード録音):48kHz
  • PC接続端子:USB Type-C
  • 外形寸法:2×4.4×4.6cm
  • 重量:35g

受信機(RX)

  • アナログ出力:3.5mm TRRS(3.5mm TRS出力にも対応)
  • アナログ入力:3.5mm TRRS
  • デジタル出力:USB Type-C
  • 外形寸法:2×4.4×4.6cm
  • 重量:36g

チャージケース プロ(充電ケース)

  • バッテリー容量:4,200mAh(送受信機フル充電2回分)
  • 電源:5V/3A(USB Type-C接続)
  • 充電時間:約2.5時間
  • 充電電流:2A(最大)
  • 外形寸法:8.2×10.1×7cm
  • 重量:177g(ケースのみ)
本誌:佐藤拓