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ソニー、8つの収音モードをダイヤル選択できる「ECM-M1」。後方鋭指向性やステレオも

ソニーは、ショットガンマイクロフォン「ECM-M1」を7月28日に発売する。希望小売価格は税込4万5,100円。

カメラ用マイクとして世界初という8つの収音モードを持つ製品。バックエレクトレットコンデンサー型で、周波数特性は40Hz〜20kHz。マイク本体が短く、広角レンズでの撮影時にも映り込まないとしている。MIシュー(マルチインターフェースシュー)を搭載するソニー製カメラとの組み合わせでは、バッテリーレスかつケーブルレスで使える。

収音モードは背面のダイヤル操作(ロックボタン付き)で簡単に切り換えられるようにした。搭載モードは以下の通り。

既存製品(ECM-B1M/ECM-B10)から継承する収音モード

  • 鋭指向性:周囲の音を抑え、正面の音を収音(被写体が正面で話す撮影など)
  • 単一指向性:正面の音を広く収音(打ち合わせや雑談など)
  • 全指向性:全方向から均等に収音(環境音を含めた収録など)

ECM-M1の新しい収音モード

  • 後方鋭指向性:周囲の音を抑え、背面の音を収音(撮影者が後方から話す)
  • 鋭指向性(前+後):前後から均等に収音(インタビュー撮影など)
  • 鋭指向性(前/後)セパレート:前後から集音し、前方/後方をCh.1/Ch.2に振り分け(後編集用)
  • ステレオ:左(Ch.1)と右(Ch.2)の方向性を強調した収音(動きのある被写体や演奏の撮影など)
  • 超鋭指向性:周囲の音を解析しながら、より効果的に正面の音を収音(被写体が画面中央にあるシーンの撮影。周囲の音を動的に減衰させるため、軸外の周波数特性は可変)

同じくMIシュー対応のマイクであるECM-B1M(4万4,000円)との棲み分けは、ECM-M1が8つの収音モードにより様々な撮影シーンで活用したい場合に向くのに対し、ECM-B1Mはより音質重視のユーザーに適するとしている。

また、デジタルオーディオインターフェース対応カメラでは4ch録音に対応。主音源(Ch.1/Ch.2)に加え、無指向性のバックアップ音源(Ch.3に0db、Ch.4に-20db)を記録し、動画編集時のミキシングに活用できるという。

MIシュー搭載カメラでもデジタルオーディオインターフェースに非対応の場合は、録音チャンネルが2chに限定されるが、それ以外の指向性切り換え機能などは同様に使えるという。出力はMIシューのみで、3.5mmジャックは持たない。

外形寸法は約40.0×72.2×64.4mm。質量は約65g。防塵・防湿設計としている。

本誌:鈴木誠