ニュース

ミラーレス専用設計になった10倍ズーム「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」

新開発AFモーター“HLA”採用 手ブレ補正も進化

株式会社シグマは、交換レンズ「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」を2月17日に発売する。ソニーEマウント版とLマウント版を用意。希望小売価格はいずれも税込36万8,500円。

35mmフルサイズに対応する超望遠ズームレンズ。機動性と堅牢性を兼ね備えたという“Sportsライン”に属する。本レンズはミラーレスカメラ専用設計の“DG DN”を冠する製品。同じ60-600mm F4.5-6.3のスペックを持つSportsラインレンズには、一眼レフカメラ用の光学設計を採用した「60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports」もある(2018年10月12日発売)。

焦点距離は60mmから超望遠600mm。10倍ものズーム比ながら、最新の光学設計により超望遠域で発生しやすい色収差を良好に補正しておりズーム全域で均一な画質を実現しているという。Lマウント用は1.4倍および2倍のテレコンバーター(TC-1411、TC-2011)にも対応。最大で1,200mm相当での撮影が可能となる。

また、ワイド端での最短撮影距離が45cmと短い点、テレ端では最大撮影倍率は1:2.4となり、望遠マクロレンズとしても使用できる点もアピールしている。

AFには新開発のリニアモーター「HLA(High-response Linear Actuator)」を搭載。高出力のリニアモーターと高度な電子制御により、同社が発売するレンズでもトップクラスの高速・高精度AFを実現しているという。

レンズ内手ブレ補正機構(OS)にも新開発のアルゴリズム「OS2」を採用。ワイド端で7段、テレ端では6段相当の手ブレ補正効果が得られるという。補正モードは一般的な手ブレ補正に適するモード1と流し撮りに適するモード2を搭載する。

スイッチ類は駆動範囲を制限できるフォーカスリミッターのほか、任意の機能を割り当てることができるAFLボタンを3カ所に搭載。Lマウント用では「SIGMA USB DOCK UD-11」を用いることで、カスタムモードスイッチに任意のフォーカスリミッター範囲やOSの動作を設定することも可能だという。

ズームリングによる回転式のズーム操作のほかに、レンズ先端をつかんで前後する直進ズーム操作も可能な「デュアルアクションズーム」機構を一眼レフ用から継承。ズームリングのトルクは一眼レフ用モデルより30%軽量化されており、ズーム操作がよりしやすくなったという。

素材はマグネシウム、CFRP、TSCなどの材質を、それぞれの特性を考慮しながら各所に最適配置する「マルチマテリアル構造」を採用。重量は一眼レフ用モデルから約200gの軽量化が図られている(2,700g→2,495g)。

ほか鏡筒各所に防塵防滴構造を採用。最前面のレンズには撥水防汚コートが施されている。

レンズ構成は19群27枚(FLD2枚、SLD3枚含む)。絞り羽根は9枚(円形絞り)。最小絞りはF22〜32。最短撮影距離は45〜260cm。最大撮影倍率は1:2.4(200mmの場合)。フィルター径は105mm。

最大径×長さは119.4×279.2mm。重量は2,495g。数値はすべてLマウント用。

付属品は、フード(LH1144-02)、かぶせ式キャップ(LC-740E)、脚部交換式三脚座(TS-121)、フロントリアキャップ。

フード(LH1144-02)
かぶせ式キャップ(LC-740E)
本誌:佐藤拓