シグマ、フルサイズミラーレス用の“新スタンダード”「SIGMA 50mm F1.4 DG DN｜Art」…ソニーE/L用

株式会社シグマは、交換レンズ「SIGMA 50mm F1.4 DG DN｜Art」を2月23日に発売する。ソニーE/Lマウント用をラインアップ。希望小売価格はいずれも税込15万2,900円。

フルサイズミラーレスカメラ専用設計（“DG DN”）の大口径単焦点レンズ。高水準の芸術的表現を叶えることをコンセプトとしたArtラインに属するモデル。2014年発売の「50mm F1.4 DG HSM｜Art」をベースに、現在のミラーレスシステムに求められる最適な本体サイズと高速AFを高度に両立。描写性能、機動性、操作性においてオールマイティな実力を備えた、同社がいま考える理想の「スタンダード」レンズとしている。

なお、本モデルの登場により、同社フルサイズミラーレス専用設計のArtラインレンズに、20mm F1.4、24mm F1.4、35mm F1.4、50mm F1.4、85mm F1.4と、F1.4の単焦点レンズが5本が揃ったことになる。

ArtラインのF1.4単焦点レンズ

レンズ構成は11群14枚。SLDガラス1枚、非球面レンズ3枚を使用し、非点収差や像面湾曲などの諸収差を効果的に抑制。画面周辺部まで結像性能を高めたとしている。サジタルコマフレアも限りなく抑制し、星景・夜景撮影においても開放から高い性能を発揮するという。スーパーマルチレイヤーコートを施し、フレアやゴーストにも配慮した。

最短撮影距離は45cm。最大撮影倍率は1：6.8。絞り羽根の枚数は11枚（円形絞り）。最小絞りはF16。フィルター径は72mm。

AF駆動には、「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS｜Sports」（2月17日発売）と同じく、新開発のリニアモーター「HLA（High-response Linear Actuator）」を採用。フォーカスレンズは両面非球面レンズ1枚として、高速・静粛なAFのほか、高い追従性を実現した。

鏡筒には絞りリングを搭載。絞り操作時のクリックのON/OFFを切り替えられる「絞りリングクリックスイッチ」を備えており、動画撮影時にも活用できるとしている。このほか、絞りリングロックスイッチ、フォーカスモード切り替えスイッチ、AFLボタンを備えた。Lマウント用は、フォーカスリングのリニア/ノンリニア設定の切換えにも対応する。

本体は防塵・防滴構造を採用。レンズ前面には撥水・防汚コーティングを施した。

最大径×全長は78.2×109.5mm、質量は670g（数値はLマウント用）。製品には花形フードが付属する。

付属の花形フード「LH782-02」