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ライカ、1984年登場のフィルムカメラ「ライカM6」を復刻。11月発売
2022年10月20日 22:14
ライカカメラ社は、フィルムレンジファインダーカメラの新製品「ライカM6」を11月に発売する。価格は税込74万8,000円。カラーはブラックのみ。
1984年に発売され、約17万5,000台が製造されたというライカM6の“2022年版”と位置付けるモデル。ライカで最も長く販売された機種としても知られ、同社では「圧倒的な実用性から現在も高く評価されるモデル」としている。
オリジナルのライカM6を忠実に再現することを目指しつつ、当時より進化した距離計や、光学系の各パーツ表面にコーティングを施すなど、新しい要素も取り入れたという。
ファインダー倍率は0.72倍。シャッターはゴム引き布幕の横走り。シャッターボタン半押しで露出計が起動する(ファインダー内のインジケーターは「▷○◁」に変更)。SPDでシャッター幕面の測光部を読み取るTTL測光を継承。露出計の電源はSR44×2もしくはCR1/3N×1。
カメラ正面の赤バッジは1984年当時にならって「Leitz」の表記。トップカバーには「ERNST LEITZ WETZLAR GERMANY」と小さく刻印し、オリジナルの雰囲気を再現している(オリジナルの刻印はERNST LEITZ WETZLAR GMBH)。トップカバーとベースプレートの素材は亜鉛ダイキャストのブラッククロームから、真鍮削り出しのマットブラックペイントに変更。耐傷性に優れる塗装だとしている。
底部にはライカビットM、ライカモーターM、ライカワインダーMを装着可能。コマ数カウンターはベースプレートの取り外しに連動する自動復元式。
外形寸法は138×77×40mm。重量は575g(バッテリー除く)。
ライカの現行フィルムカメラには、露出計を内蔵する「ライカMP」と、露出計を持たない「ライカM-A」が既にあるが、新しいライカM6は傷に強いペイント(ライカM11と同じもの)や迅速なフィルム交換が可能な巻き戻しクランクなど、より日常使いしやすい仕立てのフィルムカメラとして選択肢に加わる。