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写真家夫婦上田家のお店「MONO GRAPHY Camera & Art」東京・小伝馬町にオープン

写真に親しみたい人から、プリント制作に悩む人まで

2022年1月にオープンした「MONO GRAPHY Camera & Art」(東京都中央区日本橋小伝馬町17番5号7ビル2階)は、フォトグラファーの上田晃司さん・コムロミホさんが営むお店。写真集やカメラグッズ販売のほか、プリント制作に関する相談に乗ってもらえるのが特徴だ。

上田さん・コムロさんといえば、近年はYouTubeチャンネル「写真家夫婦上田家」の活動でも知られている。以前からカメラや写真に関するセミナー講師を務める傍らで、“ライカ会”や“カメラ会”などといったイベントも主催。「写真好きが集まる空間を作るのが好きだった」「写真好きの人達は初対面でも仲良くなれる。そうした場所を常設したかった」(コムロさん)として、お店をオープンした。

左からコムロミホさん、上田晃司さん

小伝馬町における同店の立地は、「アイアイエーギャラリーと同じビルの2階」、「ルーニィ247ファインアーツから歩いて1分」と言えば、両ギャラリーを訪れたことのある人ならピンとくるはず。小伝馬町や日本橋界隈で物件を探していたところ、たまたま空いていたのがこの場所だったという。立地だけでなくビル内の階数など、これまでの経験を踏まえたアクセスの良さもバッチリだったとのこと。

店内では、壁とテーブルに並ぶ写真集が目に入る。上田さん・コムロさんがスナップをメインに撮影していることから、ラインナップもスナップや都市風景の写真集が中心。手に取りやすい価格のポストカードも販売している。

カメラ関連グッズは、2人が選んで仕入れるものもあれば、オリジナルのアイテムもある。カメラクロス「イージーラッパー」に独自デザインを施したものは、より大きなサイズを求める声が多く、現在のSサイズに加えてMサイズもデザイン検討中。フォトグラファーの2人ならではの、実用できるオリジナルグッズが今後も楽しみだ。

カメラ型のアクセサリー。よく見るとリアルな作り
イルフォードのフィルムカメラ(下)と、クリーニングクロス素材の手袋・巾着(上)
上田さんがチョイスする中古カメラ・レンズも販売
オリジナルデザインのイージーラッパーを手に。コムロミホさん(右)と、スタッフの塚本真梨子さん

そしてこのお店の本領は、作品制作・作品展示をしたい人をサポートするサービスにあるかもしれない。「写真展を作るときに一番こだわるのは何だろう?」というテーマから、写真用紙の販売やアドバイスを行っている。

具体的には、40種類以上の各社用紙を1枚から購入できるスタイルとし、用紙メーカーの垣根を超えて用紙選びのアドバイスを受けられる。写真データを持参し、それに合う用紙を相談しながら数枚ずつ買ってみる、ということができる。コムロさん自身が、そうした場所を欲しいと考えていたのがアイデアの元となっている。

40種類以上の用紙を揃えている
異なる用紙に同じ写真をプリントしたサンプルを用意

写真集と反対側の壁は、作品展示のスペースになっている。いわゆるレンタルギャラリー形式ではなく、お店のメンバーが作家に声を掛けて場所を提供し、作品の売り上げを作家に戻せるような仕組みとしている。展示だけでなく「写真を販売する文化を根付かせたい」とコムロさんは語る。

3月27日(日)までコムロミホ写真展「CUBA」を開催中。毎日営業ではないため、詳しい営業日・営業時間はお店のTwitter/Webサイトへ
上田さん・コムロさんのフォトブック「MONO GRAPHY」

今後の展開としては、まず写真に関するワークショップを増やしていきたいとのこと。カメラの使い方のみならず、テーマ別の撮影や、写真のセレクト講座なども企画している。講師は上田家のほか、様々な写真家を講師に迎えていくそうだ。また、ライブ配信といったツールも活用しながら、多くの人達とのコミュニケーションを取っていきたいとのこと。

本誌:鈴木誠