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キヤノン、ポスターやチラシを自動作成できる「PosterArtist」。Windows/Mac用の無償Webアプリ

トップ画面(イメージ)

キヤノン株式会社は、同社プリンターを使ってポスターやチラシなどを作成できるWebアプリ「PosterArtist」を3月7日に提供開始する。Windows/macOSに対応。利用には「Canon ID」が必要となる。

同ソフトは、Windows版として提供している「PosterArtist Lite」(無償)および、「PosterArtist」(税別5万9,800円)のWeb版。初心者でも簡単操作できるようにトップ画面のUIを一新したという。これにより、直感的な操作でデザイン性の高いポスターやチラシが作成できると訴求している。

具体的には、トップ画面に「制作物からえらぶ」「シーンからえらぶ」の2つの入り口を用意。作りたいものが決まっている場合は「ポスター」や「チラシ」などの制作物の種類から、使用目的が決まっている場合は「小売・流通」や「セール」などの業種や使用シーンから、状況に応じてテンプレートが選択できる。

テンプレートを利用すれば、文字や画像を変更したり、自分で撮影した画像を取り込むだけでオリジナルのデザインが簡単に作成できるようになるとしている。

また、有償版のPosterArtistで提供していた「オートデザイン」機能を、Web版では無償で利用可能。同機能は、完成の具体的なイメージが固まっていない場合でも、制作物のカテゴリーを選んでタイトルや画像などを入力するだけで、入力内容に即した複数のデザイン案が自動作成される。

テンプレート例

対応するプリンターは、家庭向け「PIXUS」シリーズ、ビジネス向け「GX」シリーズと「Satera」シリーズ、オフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCE」シリーズ、大判プリンター「imagePROGRAF」シリーズなど。出力先として選べるのは、同社製プリンター(キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ:CPP製プリンター含む)のみとなる。

新たに開発した独自の画像処理技術により、特殊インクを使わずに文字や図形などに高級感のある金銀調の表現を付加して印刷できるという。

さらに、大判プリンター「imagePROGRAF GP」シリーズで印刷する場合は、蛍光ピンクインクとその他のインクを紙面上で重ねる「デジタルねりこみ」処理によって、全体を色鮮やかにプリント可能だとしている。

必要環境

Windows

PCU:Intel x64互換CPU(ARM非対応)
RAM容量:2GB以上
推奨ブラウザ(最新のバージョンのブラウザを推奨):Chrome、Edge(chromium)

macOS

CPU:Intel/AppleSilicon UB対応
RAM容量:2GB以上
推奨ブラウザ(最新のバージョンのブラウザを推奨):Chrome、Safari
※macOS 12の場合、Safariは利用できない

対応モニタ解像度

・WEBアプリ(全OS):1,280×768ピクセル以上
・印刷アプリ(Windows/macOS):1,280×768ピクセル(WXGA)以上

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。