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6月12日開催「第38回Leitz Photographica Auction」の注目アイテムが公開

Leica MP2 Chrome © Leitz Photographica Auction

ライカカメラ社は、写真関連用品のオークション「Leitz Photographica Auction」を6月12日にウィーンで開催する。総出品数は469。オンライン、書面、電話で事前入札を受け付けており、当日は会場もしくはライブオークションサイトで入札できる。

特に注目度が高いという品は「Leica MP2 Chrome with Electric Motor, serial number 952014」(予想落札価格は30万〜35万ユーロ)。ライカMP2は、モータードライブを初めて組み込んだM型ライカの試作機的な位置付けとして、1950年代後半に製造。クローム仕上げは21台製造され、現存は10台とみられているという。

Leica I Mod. A Luxus © Leitz Photographica Auction

「Leica I Mod. A Luxus with the serial number 48402」(予想落札価格は20万〜25万ユーロ)は、1929〜1931年にかけて95台のみ製造されたゴールド仕上げの「ルクサス」(ラクサスとも)の1台。本個体のように製造時と同じデザイン・仕様で現存するのはわずか数台で、とても希少性が高いという。

Leica MP Martin Hartley © Leitz Photographica Auction

ユニークな来歴を特徴とする「Leica MP 0.72 chrome of photographer Martin Hartley」(予想落札価格は6,000〜7,000ユーロ)は、イギリスの写真家マーティン・ハートレー氏が、2010年のカトリン極地調査の北極調査プロジェクトに同行した際に使用したカメラ。北極調査プロジェクトで撮影した写真プリント2枚と、北極の海氷のボーリングコアから採取した水が入ったボトルが付属する。

Leica M-A Edition 100 © Leitz Photographica Auction

「Leica M-A Edition 100 pre-series」(入札開始価格3,000ユーロ)は、“ライカ100周年”を記念して2014年に101セット生産された限定モデルの試作品。製品版では通し番号のシリアルが割り当てられているところ、本個体は“N005”と刻印されている。落札金はオーストリアのチャリティー番組「リヒト・インス・ドゥンケル」に寄付する。

そのほか、エルンスト・ライツII世に出荷されたライカI型(LEICA I NR. 165 'ERNST LEITZ II')や、ウォーカー・エバンスが使ったローライフレックス(WALKER EVANS ROLLEIFLEX OUTFIT)、アポロ・ソユーズテスト計画に用いられたキエフの中判一眼レフカメラ(ARSENAL KIEV FK-6 CAMERA OUTFIT APOLLO-SOYUZ TEST PROJECT)など、全ての出品物はWebサイトのオンラインカタログで確認できる。

本誌:鈴木誠