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「ライカSL2-S」の最新ファームウェアが公開。新AFアルゴリズムや動画機能の拡充など

ライカカメラジャパンは5月5日、ミラーレスカメラ「ライカSL2-S」の最新ファームウェア公開ついて告知した。同機種の発売時に予告していたアップデートで、動画撮影機能の向上や、新機能の追加を含む。

動画撮影では、これまでは4K 30p/25p 4:2:2 10bit記録が可能だったが、新たにHEVC動画圧縮規格H.265で59.94p 4:2:0 10bitでの記録に対応するほか、カラーグレーディングに便利というカラーバー表示機能や、動画を1分単位に分割して記録することで万一のデータ損失を最小限に抑えるというセグメント化機能も追加された。

静止画・動画の双方に関わるアップデートとしては、新しいAFアルゴリズムにより、瞳認識、顔認識、頭部認識、人体認識に加え、追尾AF性能が大幅に向上するとしている。

また、カメラ内メニューから選べるイメージ オーバーレイ機能は、撮影済みの画像をライブビュー画面に半透過で表示し、構図やアングルのズレを調整しながら撮影できるという。

更新内容は次の通り(リリースノートより引用)。

ファームウェア2.0

静止画&動画

・NEW:測光方式ハイライト重点
・NEW:シャドウ部を最適化する機能 iDR (インテリジェント ダイナミックレンジ)
・NEW:ピクセルマッピングが手動で可能に
・拡張機能:画像プロパティに新たな設定項目(ハイライトトーン、シャドウトーン)
・より正確に:アルゴリズムを改良したオートフォーカス

静止画

・NEW:暗闇での撮影をアシストするライブビューブースト
・NEW:イメージ オーバーレイ

動画

・NEW:フォローフォーカス
・NEW:動画形式HEVC(H.265)
・NEW:データの損失を防ぐ分割記録
・NEW:波形モニター
・NEW:基準値が設定できるカラーバー&テストトーン
・NEW:録画中サインがよりわかりやすい「RECフレーム」
・NEW:お好みのLUTプロファイルがインポート可能に

本誌:鈴木誠