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タムロンが創業70周年を迎える

高倍率ズームや90mmマクロでお馴染み 記念Webサイトもオープン

株式会社タムロンは11月2日、創業70周年を迎えたと発表した。

同社は70周年を迎えるにあたり、持続可能な社会を見据えて企業としての使命と目指す姿を見直し、経営理念・経営ビジョンを改定したと説明。「光を究め、感動と安心を創造し、心豊かな社会の実現に貢献します。」として新たな経営理念を掲げているほか、世界統一のブランドスローガンとして“Focus on the Future”を策定。光学技術とともに未来に焦点を当て、未来を見つめる企業であることを伝えていくとしている。

同社は、1950年に写真機用レンズや双眼鏡、その他の光学機器の製作を目的に、前身となる「泰成光学機器製作所」として創業。双眼鏡レンズの研磨加工から始まり、カメラ用望遠レンズの開発・生産へと展開していった。1970年代になると一般家庭にもカメラが普及し始め、1979年には“タムキュー“の愛称で親しまれる90mmマクロレンズの原点「90mm F/2.5」(Model 52B)を、1992年には同社のお家芸とも言える高倍率ズームレンズの初代「28-200mm F/3.8-5.6 Aspherical」(Model 71D)を発売した。

タムロン初の高倍率ズームレンズ「AF28-200mm F/3.8-5.6 Aspherical (Model 71D)」

近年のカメラ用交換レンズにおける同社の取り組みは、Eマウント製品での意欲的な製品開発・発売(サイズやデザインを統一した小型の単焦点レンズ20mm F/2.8 Di III OSD M1:2、24mm F/2.8 Di III OSD M1:2、35mm F/2.8 Di III OSD M1:2や高倍率ズーム製品の拡充など)のほか、一眼レフカメラ用では「TAMRON SP 35mm F/1.4 Di USD」で“究極の性能”を追求するなど、光学性能に注力した製品のラインアップを拡充している。

なお、同社Webサイトには70周年記念コンテンツが公開されており、同社の創業から現在までの歴史や、ものづくりへのこだわりを詳しく説明したコンテンツが用意されている。なかでも、「VIRTUAL TOUR」と称してレンズの製作工程を解説するページでは、さながら工場見学をしているかのようにレンズ加工~組立までの流れを追っていくことができる。

本誌:宮本義朗