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アドビ、クリエイター支援のためにファンドを創設

写真・フォトアートも対象 プロジェクトあたり5〜50万円を提供

アドビシステムズ株式会社は5月26日、クリエイターの創作活動支援を目的としたファンド「Creative Residency Community Fund」を創設したと発表した。

新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい状況に置かれたクリエイターに向けて、2020年5月から12カ月にかけて、クリエイティブプロジェクトへの参加を呼びかけるというもの。申請期間は2020年5月から2021年3月にかけて。

用意されているプロジェクトは、クリエイティブプロジェクトとアドビ委託プロジェクトの2種類。プロジェクトに申請し、選考を通過して、プロジェクトに関わることで、所定額のCommunity Fundを受け取ることができる。両プロジェクトがともに対象に選定された場合、5〜50万円の間でのCommunity Fundを受け取ることができる、としている。基金の金額はグローバルで約1億円(100万米ドル)が用意された。

同ファンドは、同社が若手クリエイターのキャリア支援策として実施していた「Adobe Creative Residency」のプログラムを、新型コロナウイルス感染症による影響に鑑みて、支援幅拡大を目的に再編成したもの。

プロジェクトの内容は、写真やフォトアート、グラフィックデザイン、イラストなどのビジュアルデザインに関わるものとなっている。

申請資格は、ビジュアル制作が可能なクリエイターであること。日本国内のプロジェクトの場合は日本語で、グローバルプロジェクトの場合は英語でのコミュニケーションがとれることが要件となっている。また、学歴は不問だが、18歳以上であることも条件となっている。

本誌:宮澤孝周