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SDアソシエーションが設立20周年を迎える

8MBから始まったSDカード、現在は約12万5,000倍に

SDアソシエーションは1月21日、「SD/microSDメモリカード 〜世界で最も支持されているメモリカード〜 技術革新に満ちた20年を迎え」というプレスリリースを公開した。

SDアソシエーションは「メモリカードに革新をもたらし、世界の一般ユーザと企業の利便性を高める」という目的で、松下電器(現パナソニック)、サンディスク(現在はウエスタンデジタルの子会社)、東芝(現在はメモリ部門がキオクシアに独立)の3社により2000年1月に発足。当時は規格が異なる5〜6社による独自カードが主流で、相互互換性に欠け、異なるデバイス間での相互運用性もなかったという。

初めて販売されたSDカードの容量は8MBとしており、現在販売されている1TBのSDXC/microSDXCカードはその約12万5,000倍に相当。調査会社のIDCは、2023年以降に企業、機械、産業、民生、化学研究などが生成するデータ量は毎年103ZB(ゼタバイト)になると予想している。

2000年の設立時点では約70社が賛同していたSDアソシエーションだが、2020年1月現在は800社以上が加盟しているという。

SDアソシエーションによる20年間の技術革新(引用)

・15の主要な物理および形状規格に加え、数多くの追記規格、テストガイドラインやアプリケーション規格を策定
・一般ユーザと企業の両方から最も幅広く支持されている小型フォームファクタのmicroSD規格を策定
・SDHC、SDXC、SDUC規格で最大128TBの大容量メモリカードを実現
・新規格のSD Expressでは985MB/秒という12MB/秒の100 倍に迫るスピードを達成
・差し込むだけで使える利便性の高い下位互換性サポートを維持
・SD規格の策定と利用に向け、累計1,700社を超える会員企業が参加

本誌:鈴木誠