希少なライカ製品が多数集まる「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」が開催

出品物内覧会場の一部

ライカカメラ社は、カメラおよび写真用品のオークション「Leitz Photographica Auction」（ライツ・フォトグラフィカ・オークション）を2019年11月23日に開催する。開催地はオーストリアの首都ウィーン。場所はホテル・ブリストルとなっている。

同オークションは「WestLicht Photographica Auction」（ヴェストリヒト・フォトグラフィカ・オークション）の旧称で知られているもので、2018年の開催時にはライカの試作機"ヌル・ライカ"が約3億円で落札されていた。今回で35回目の開催となる。

出品物は計468点で、その大半をライカ関連製品が占めているものの、カールツァイスやニコンなどの製品も含まれている。

オークション開催にあたり、同社ショールームで関係者向けに出品物の一部（約30点）が紹介された。とくに希少だという製品をいくつか紹介したい。

まず「Leica MP black paint no.2」（Lot.103）。今回、特に注目度が高いとされている出品物の一つで、同社が製造したライカMPとしては2機目。同機種で初めてブラックペイント仕上げが施された製品だという。ライカMPは、1956年のフォトキナで発表された製品で、生産台数自体も累計で412台が製造されたのみだという。

ライカビットが装着されている。スタート値は20万ユーロ

底プレートには前所有者の名前がみられる。これが残っているのは稀なことなのだそうだ

このほかアクセサリーでは銃器のようなスタイルの「E. Leitz New York Leica Gun RIFLE」（Lot.200）が出品されている。ライカIIIaをベースにPLOOTミラーハウジングとTelyt 4.5 / 20cmで構成されているという。同社によれば最も珍しいライカアクセサリーのひとつだという。

構えてもらった状態。片方のトリガーがレリーズとして機能する。スタート値は10万ユーロ

オークションは現地会場で当日入札する以外に、オンラインや書面、電話での事前入札も可能。このほか、ライブオークションサイトを利用したリアルタイム入札もできるとしている。

出品物はWebページ上からもチェックが可能。また現物をライカウィーンストアで確認することもできる。ライカウィーンストアの内覧期間は現地時間11月21日および22日の10時〜18時まで。