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M型ライカのエントリーモデル「ライカM-E」詳報

ライブビュー&動画記録に対応 実機の外観写真を掲載

ライカカメラ社は、デジタルレンジファインダーカメラ「ライカM-E」(Typ 240)を7月に発売する。希望小売価格は税込54万円。数量限定生産のため、在庫がなくなり次第、販売を終了するという。

2012年に発表された「ライカM」(Typ 240)をベースに、手頃な価格設定でリニューアルしたデジタルレンジファインダーカメラ。1080pのフルHD動画を記録できる点は、最新の「ライカM10」シリーズにない特徴。撮像素子は有効約2,400万画素の35mmフルサイズCMOSで、最高設定感度はISO 6400(ライカM10はISO 50000まで)。

同社は2012年のライカM(Typ 240)発表時に、それまでの主力だったCCD機「ライカM9」をベースとした手頃なモデルを「ライカM-E」(Typ 220)として発売。ブライトフレームのプレビューレバーやUSB端子を省略し、ライカM9には存在しなかった特別色(アンスラサイトグレー)を与えていた。

今回のライカM-E(Typ 240)は、フレームプレビューレバーがないのはライカM(Typ 240)と同様だが、連続撮影枚数に影響するバッファメモリーは高級機のライカM-P(Typ 240)と同じ2GB(通常モデルの2倍)になっている。

トップカバーおよびベースプレートの素材は真鍮削り出し。外付けの「ライカEVF-2」を取り付けられる。背面モニターのカバーガラスは、コーニングのゴリラガラス。

外形寸法は約139×80×42mm。重量は約680g。

実機をチェック

発売に先駆け、ドイツのライカカメラ本社で新ライカM-Eの実機(最終試作品)をチェックしてきた。外観写真とともに詳細をお伝えする。

2012年のモデルがベースとなっている本機だが、上で触れたいくつかの部分を含め、一般的な撮影において現行の「ライカM10」シリーズから大きく見劣りする部分はないと思われる。初めてM型ライカを購入検討するユーザーにとって、手頃で確実な選択肢として人気を博しそうだ。

「P5/5」はプロトタイプ用のナンバリングで、製品版には存在しない。

色名は「アンスラサイトグレーペイント」。旧ライカM-EのTyp 220と同じ色名だが、緑っぽさがなくなった色味と、手にした際の少しザラッとした感触が新鮮だった。

また、新しいライカM-Eは通常のライカMより早く真鍮の地色が出てくるとのこと。これは現行フィルムカメラ「ライカMP」のブラックペイント仕上げのように、セラミックのトップコートを省いているためだという。

なお、シンクロ端子などを拡張する純正オプション「マルチファンクションハンドグリップM」は本機では使用できない。ベースプレートを外すと本体底面に端子は残っていたが、これは点検修理用のものだという。

本体背面の刻印は、2014年のライカカメラ本社移転後に発売された派生モデルと同様に「LEICA CAMERA "WETZLAR"」となっていた。

本誌:鈴木誠