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ソニー、G Masterシリーズの超望遠単焦点「FE 600mm F4 GM OSS」

"400mm F2.8"に続く2本目 クラス最軽量の約3,040g

ソニーは、Eマウント超望遠レンズ「FE 600mm F4 GM OSS」(SEL600F40GM)を発売する。6月18日に受注を開始し、7月下旬から順次出荷予定。希望小売価格は税別179万5,000円。

クラス最軽量という約3,040g(三脚座込み)を実現した600mm F4の超望遠単焦点レンズ。2018年に発売した「FE 400mm F2.8 GM OSS」に続く、プロフェッショナル向けのG Master大口径超望遠レンズとなる。

レンズ構成は18群24枚。球面収差を抑えるXA(超高度非球面)レンズ1枚、軸上および倍率色収差を補正する蛍石レンズ3枚、色収差を補正するEDガラス2枚、後方のドロップインフィルター1枚を含む。

過去最大という大口径XAレンズを採用。画面周辺部まで高コントラストを維持し、ボケも美しいという。

一脚撮影時と手持ち撮影時のどちらでも重量バランスに優れる光学設計にしたという。

耐逆光性能に優れるナノARコーティングや、レンズ表面のメンテナンス性を高めるフッ素コーティングも採用している。鏡筒は防塵防滴に配慮した設計で、堅牢性と軽さを兼ね備えるフルマグネシウム製としている。

AF中にMF操作を介入できるフルタイムDMFを利用可能。手ブレ補正は3モードを搭載し、通常撮影、流し撮り、動体撮影時のフレーミング安定性を重視したアルゴリズムから選べる。

XDリニアモーターを用いたアクチュエーターのイメージ。AF駆動には400mm F2.8 GM OSSと同じXD(extreme dynamic)リニアモーターを2つ使用する。

フォーカスリングとフォーカスホールドボタンの間に「ファンクションリング」を装備。記憶させたピント位置に移動させる機能や、動画撮影向けのパワーフォーカス、APS-C/フルサイズの画角切り換えを割り当てられる。先に発売された400mm F2.8で好評を得た機能だという。

三脚座はベアリングでスムーズに回転し、90度ごとのクリックストップをオンオフできる仕組みになっている。レンズフット部分には、1/4インチネジ2つ、3/8インチネジ1つが備わる。

別売の1.4×および2.0×のテレコンバーターに対応。装着時の開放F値はそれぞれF5.6、F8となる。

α9を最新バージョンにアップデートし「フォーカス優先」に設定すると、最小絞りのF22でもAF追従の高速連写が可能だという。新開発の絞り駆動機構で実現した。

絞り羽根は11枚の円形絞り。最大撮影倍率は0.14倍。最短撮影距離は4.5m。フィルター径は40.5mm。カーボンファイバー製レンズフードが付属する。

最大径×全長は163.6×449mm。重量は約3,040g。ハードケースが付属する。

同クラスの他社製品(一眼レフカメラ用)は、キヤノンの「EF 600mm F4L IS III USM」(税別182万円)が3,050g、ニコンの「AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR」(税別147万5,000円)が約3,810g。

本誌:鈴木誠