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ソニー、G Masterシリーズの超望遠単焦点「FE 600mm F4 GM OSS」
"400mm F2.8"に続く2本目 クラス最軽量の約3,040g
2019年6月12日 11:08
ソニーは、Eマウント超望遠レンズ「FE 600mm F4 GM OSS」(SEL600F40GM)を発売する。6月18日に受注を開始し、7月下旬から順次出荷予定。希望小売価格は税別179万5,000円。
クラス最軽量という約3,040g(三脚座込み)を実現した600mm F4の超望遠単焦点レンズ。2018年に発売した「FE 400mm F2.8 GM OSS」に続く、プロフェッショナル向けのG Master大口径超望遠レンズとなる。
レンズ構成は18群24枚。球面収差を抑えるXA(超高度非球面)レンズ1枚、軸上および倍率色収差を補正する蛍石レンズ3枚、色収差を補正するEDガラス2枚、後方のドロップインフィルター1枚を含む。
過去最大という大口径XAレンズを採用。画面周辺部まで高コントラストを維持し、ボケも美しいという。
耐逆光性能に優れるナノARコーティングや、レンズ表面のメンテナンス性を高めるフッ素コーティングも採用している。鏡筒は防塵防滴に配慮した設計で、堅牢性と軽さを兼ね備えるフルマグネシウム製としている。
AF中にMF操作を介入できるフルタイムDMFを利用可能。手ブレ補正は3モードを搭載し、通常撮影、流し撮り、動体撮影時のフレーミング安定性を重視したアルゴリズムから選べる。
フォーカスリングとフォーカスホールドボタンの間に「ファンクションリング」を装備。記憶させたピント位置に移動させる機能や、動画撮影向けのパワーフォーカス、APS-C/フルサイズの画角切り換えを割り当てられる。先に発売された400mm F2.8で好評を得た機能だという。
三脚座はベアリングでスムーズに回転し、90度ごとのクリックストップをオンオフできる仕組みになっている。レンズフット部分には、1/4インチネジ2つ、3/8インチネジ1つが備わる。
別売の1.4×および2.0×のテレコンバーターに対応。装着時の開放F値はそれぞれF5.6、F8となる。
α9を最新バージョンにアップデートし「フォーカス優先」に設定すると、最小絞りのF22でもAF追従の高速連写が可能だという。新開発の絞り駆動機構で実現した。
絞り羽根は11枚の円形絞り。最大撮影倍率は0.14倍。最短撮影距離は4.5m。フィルター径は40.5mm。カーボンファイバー製レンズフードが付属する。
最大径×全長は163.6×449mm。重量は約3,040g。ハードケースが付属する。
同クラスの他社製品(一眼レフカメラ用)は、キヤノンの「EF 600mm F4L IS III USM」(税別182万円)が3,050g、ニコンの「AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR」(税別147万5,000円)が約3,810g。