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富士フイルム、X-T3の最新ファームウェアVer.3.00

顔や瞳AFの追従・安定性などが向上 「顔セレクト」の搭載も

富士フイルムは4月16日、ミラーレスカメラX-T3の最新ファームウェア(バージョン3.00)を公開した。更新される内容は顔検出や瞳AFの追従性・安定性を向上させるもののほか、新機能「顔セレクト」の搭載、タッチパネルの使い勝手や反応速度の向上などが含まれている。

X-T3は、2018年9月に発売されたAPS-C有効2,610万画素のX-Trans CMOS 4センサーを搭載したミラーレスカメラ。画像処理エンジンX-Processor 4により、X-Processor Pro搭載機に比べて処理速度が大幅に向上している。ボディのみの実勢価格は、税込19万7,000円前後。

アップデート内容は以下のとおり。

Ver.2.10→Ver.3.00の変更内容(引用)

[1]顔検出/瞳AFの追従性・安定性の向上
アルゴリズムの改善により、顔検出/瞳AFの追従性・安定性をさらに強化します。遠くにある小さな顔への検出性能は約30%向上し、遮蔽物が顔を横切った際にも安定して追従します。静止画はもちろん、動画撮影時の性能も大幅に改善します。
[2]新機能「顔セレクト」を搭載
顔検出ON時に複数の人がいた場合、合焦・追従・露出を合わせる顔を選択できる「顔セレクト」機能を新たに搭載します。タッチ操作、もしくはフォーカスレバーで任意の顔を選択することができます。
[3]距離が離れた被写体へのAF合焦スピードの向上
アルゴリズムの改善により、遠距離から近距離、もしくは近距離から遠距離にフォーカスを合わせる際のAF合焦スピードが大幅に向上します。
[4]タッチパネルの使い勝手・反応速度向上
タッチパネル設定に「ダブルタップ拡大」、「タッチファンクション」のON/OFFを選べる機能(*1)を追加します。設定をOFFにすることでタッチパネルの反応速度が向上し、より快適にタッチショット、AF、フォーカスエリア選択などを行うことができます。
*1:初期設定では「タッチパネル設定」、「ダブルタップ拡大」、「タッチファンクション」すべてがOFFになっています。タッチパネル機能をご使用いただくには、セットアップメニューから「タッチパネル設定」をONにしていただく必要があります。
[5]瞳検出時顔枠表示変更
瞳AF時に瞳枠のみを表示するようにしました。
[6]EVF時タッチパネル操作追従性改善
EVF時のAF/MFエリア移動のタッチパネル操作の追従性を改善しました。
[7]インターバル撮影時のフォーカスレバーPUSH操作改善
インターバル撮影中のフォーカスレバー(八方向キー)のPUSH操作を無効にしました。
[8]フリッカー低減連写速度改善
フリッカー低減のメニューがON/OFFから全コマ/1コマ目のみ/OFFの三択に変更になり、1コマ目のみを選択したときのCH連写の速度が改善されました。
[9]画像転送予約ファイルのメッセージ表示見直し
起動時に予約ファイルが無い場合は、メッセージを表示しないようにしました。
[10]その他軽微な不具合を修正しました。

本誌:宮澤孝周