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NiSi、ミラーレス/ハイエンドコンパクト向けの角形フィルターホルダー

フィルター径40.5mm〜67mmのレンズに対応

NiSi Filters Japanは1月28日、75mmの角型フィルターシステムを発売した。ホルダーおよびアダプターと専用CPLフィルターがセットになったキットと、フィルター3種をラインアップする。

本製品は、ミラーレスカメラの交換レンズなどで採用されているフィルター径40.5mm〜67mmに対応する小型の角形フィルターシステム。同社では既存の70mmシステムに代わる製品として位置付けている。

使用イメージ

フィルターホルダーは、360度の回転が可能。CPLフィルター(風景写真家の声をうけて開発したというランドスケープCPLとスタンダードタイプのPRO CPLのいずれかを選択できる)を角型フィルター部とは別に取り付けることが可能で、独立して効き具合を調節できる。本体素材にはアルミニウム合金を採用しており、マットブラックの粉体塗装を施すことで耐蝕性・強靭性を高めているという。

ランドスケープCPLは、PRO CPLに比べて、より均一な偏光効果やヘイズカット効果(遠景のもやもやの解消)、中立なカラーバランスなどが特徴となっているという。

対応フィルターには、NDフィルターとハーフNDフィルター、ナチュラルナイトフィルターの3種類がある。

ホルダーキット

フィルターホルダー「M75ホルダー」とアダプター(67mmと75mmがある)、CPLフィルター、収納ケースがセットになったキット。専用CPLフィルター別に2種類あり、希望小売価格はPRO CPLキットが税込1万3,100円、ランドスケープCPLキットは税込1万5,800円。

対応するレンズの枠径は、40.5mm、43mm、46mm、49mm、52mm、55mm、58mm、62mm、67mm。なお、67mmはキットに付属する「メインアダプター」での対応となる。それ以外のサイズは別売のアダプターリングが必要となる。

ホルダーには、角形フィルターを任意の位置で固定できるスクリューが設けられている。

フィルターホルダーとCPLフィルター、75mm幅の角形フィルター4枚の収納に対応した専用ケースは三脚に取り付けて使用することもできる。

同梱品

M75ホルダー
M75専用CPLフィルター(「ランドスケープCPL」または「PRO CPL」)
67mmメインアダプター
75mmシステムケース

左から67mmアダプターリング、M75ホルダー、PRO CPL

NDフィルター

素材に光学ガラスを採用し、Nano IRコーティングを施している。また、絞り込んで撮影した際に発生する赤外線の影響による色かぶりを防止するため、IRコーティングを施すことで、自然な色合いを再現できるとしている。

外形寸法 / 厚さ

75×80mm / 2mm

ラインアップと希望小売価格(税込)

ND8:9,200円
ND64:9,200円
ND1000:9,200円
ND32000:1万500円

ハーフNDフィルター

素材に光学ガラスを採用、Nano IRコーティングを採用している。フィルターのグラデーションはフォトグラファーからのフィードバックを反映させたものだとしている。

ソフト、ハード、ミディアム、リバースの4種類のグラデーションで展開、それぞれに濃度GND4とGND8をラインアップする。希望小売価格は各税込1万500円。

外形寸法 / 厚さ

75×80mm / 2mm

グラデーションの種別・濃度

ソフト(GND4、GND8)
ハード(GND4、GND8)
ミディアム(GND4、GND8)
リバース(GND4、GND8)

ナチュラルナイトフィルター

夜景・星景撮影に特化したフィルター。希望小売価格は税込1万500円。

水銀灯やナトリウム灯をはじめとする低演色性の光線による「光害」に着目し、それらをカットすることで、より自然で正確な色彩表現を実現する、としている。

両面に撥水・撥油効果のあるNiSi独自の多層ナノコーティング処理が施されており、反射や色かぶりを最低限に抑え、クリアな仕上がりが得られるという。

M75アダプターリング

フィルター径40.5~62mmのレンズにM75ホルダーを装着するためのアダプターリング。希望小売価格は税込1,400円。

ブラックアルマイト処理が施されており、耐久性・耐蝕性を高めている。67mm径のレンズで使用する場合は「角型フィルター 75mmシステム M75ホルダーキット」同梱のメインアダプターでの対応(アダプターリングは不要)となる。

本誌:宮澤孝周