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カールツァイス「Milvus 1.4/35」が国内発売

"Otusに匹敵する色収差改善" キヤノンEF/ニコンF用

株式会社コシナは、ドイツのカールツァイスと共同開発した「Milvus 1.4/35」を10月に国内発売すると発表した。希望小売価格は税別23万5,000円。ZE(キヤノン用)とZF.2(ニコン用)を用意する。

ZEISS一眼レフカメラ用交換レンズにおいて、デジタルカメラのイメージセンサーに最適化された光学設計を特徴とする「Milvus」(ミルバス)シリーズ(2016年登場)に属する大口径広角レンズ。6月に海外発表されていた製品で、国内発売に関する詳細が決定した。

逆望遠型のディスタゴンタイプを従来モデル(現在のClassicシリーズ。9群11枚構成)から継承しつつ、Milvus 1.4/35では新規の光学系を採用。色収差の改善は最高級のOtusレンズに匹敵するという。人物を背景から際立たせたポートレート、建築物や背景のディテールを精細に捉えるなど、自在な表現が可能としている。

レンズ構成は11群14枚(最後部1枚が非球面)。最短撮影距離は0.3m。フローティング機構の採用で近距離から無限遠までの解像性能を向上させている。フィルター径は72mm。ZF.2レンズには、絞り環のクリックをなくすデクリック機構も入っている。

最大径×全長は84.8×119.3(ZE)mm、116.8mm(ZF.2)。重量は1,080g(ZE)、1,030g(ZF.2)。逆付け可能なレンズフードが付属する。

本誌:鈴木誠