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Cerevo、速度表示付きの運転席動画が作れるスポーツカメラ
防水カメラで記録、外付けのセンサーユニットでロギング。両者を組み合わせて動画を生成
2017年3月16日 14:38
株式会社Cerevoは3月16日、センサーユニットを同梱するスポーツカメラ「REC-1」を発売した。直販価格は2万9,990円(税別)。出荷予定は4月下旬を予定している。
Cerevoのスポーツ用品ブランド「XON」シリーズの最新モデル。スポーツカメラの「REC-1」で記録した動画に、センサーユニット「LOG-1」で得たデータをオーバーレイ表示させることが可能だ。
例えばモータースポーツで利用した場合、運転席に素着したREC-1が動画記録を担当。一方LOG-1は、取り付けた箇所の速度、加速度、角度、温度などのデータログをとる。
REC-1の動画はmicorSDカードに、LOG-1のデータは内蔵FlashROMに記憶され、USB経由でPCへ取り込める。各データをPCに取り込んだのち、専用のPCソフトで組み合わせると、前述したオーバーレイ動画が生成される仕組みだ。複数台のLOG-1から得たデータをオーバーレイすることも可能という。
REC-1は最大1080/60pの動画記録が可能。交換式のバッテリーを搭載し、バッテリー駆動時間は約83分。GPS機能も搭載する。外形寸法は31×115×37mm。重量は約101g。
交換バッテリーは後日オプションとしてラインナップされる予定。USBケーブルなどで充電する内蔵式ではなく、交換式にした理由は、車両などに装着した際の利便性を考慮したためとのこと。
LOG-1には、6軸センサー(加速度・角速度)、温度、気圧、磁気の各センサーを搭載。1000ミリ秒間隔でデータが記録される。
底面には三脚ネジ穴も搭載。電源はCR2032。連続で19時間以上の記録が可能。外形寸法は40×55×12mm。重量は約28g。
REC-1、LOG-1ともに本体はIPX4相当の防水機能を持つ。iOSデバイスからは、REC-1やLOG-1を制御するアプリが利用できる。
単に運転動画を記録するだけでなく、その時のデータも表示できるのがREC-1の特徴。「モータースポーツやサッカーなどのテレビ中継で利用されている動画とデータ表示の組み合わせが、サクッと作れてYouTubeに上げられる。スポーツがもっと楽しくなるのでは」とは、Cerevoの岩佐琢磨社長のことばだ。
LOG-1は単体でも6,990円(税別)で販売される。その場合は既存のアクションカムと組み合わせて使用できる。GoProシリーズ、ソニー製アクションカム、iPhoneでの動作確認が取れているという。
LOG-1には磁石ユニットが同梱されている。これを自転車のクランクやタイヤなどに取り付け、LOG-1で磁気センサーを働かせると、回転数が得られる。磁気センサーはオンオフ状態取得モードも持っており、加速度センサーでは難しい、物理スイッチ類のオンオフ情報が取得できる。
左が磁石ユニット。結束バンドなどで計測対象に取り付けることが可能。
Cerevoの第1弾の製品は、2009年発売の「CREVO CAM」というネットワーク対応カメラだった。
「7年ぶりに新しいカメラを出せた」と、満足げな岩佐社長が印象的だった。