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E-M1 Mark IIを披露した「OLYMPUS Photo Festa 2016」レポート

開場前に100人以上が行列 大阪と名古屋でも今後開催

会場の新宿LUMINE0

開場前から行列ができるほどの盛況

さる11月19日(土)から20日(日)にかけて、東京・新宿LUMINE0(ゼロ)にて、オリンパスの新製品OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II(以下、E-M1 Mark II)の発売を記念し、E-M1 Mark IIをはじめ、M.ZUIKO PROレンズの新製品や、関連アクセサリーなどを体感できる「OLYMPUS Photo Festa 2016」が行われた。

本誌でも既報の通り、大阪(11月26日、27日)と名古屋(12月3日、4日)でも同様の催しが開催される予定だ。筆者は東京会場でのようすをレポートする。

新宿では初日の開場前に100名以上の来場者があったという。12月下旬発売予定のE-M1 Mark IIにじっさいに手を触れることができる初の機会であり、ユーザーのE-M1 Mark IIとM.ZUIKO PROレンズ新製品、関連アクセサリーなどへの期待と注目度の高さをうかがわせた。

E-M1 Mark IIを説明つきで試用できる

イベントの内容は大きくわけると、E-M1 Mark IIを実際に来場者が試用できる各種タッチ&トライコーナー、E-M1 Mark IIで撮影された作品を見ることができるギャラリーコーナー、そして開発者や使用したプロ写真家によるステージのトークの3つがおもだ。

各種タッチ&トライコーナーには説明員がいるので、カメラの設定や新機能について、従来機との相違点などをくわしく説明を受けながら試用できる。

まず、OM-D E-M1 Mark IIタッチ&トライコーナーで目を引いたのが、E-M1 Mark IIの新機能である「プロキャプチャーモード」を体験できるようにミニカーが被写体として用意されていたこと。

このプロキャプチャーボードは、シャッター半押し時(ファーストレリーズ)からカメラが被写体の記録を始めて、全押し(セカンドレリーズ)までのあいだの映像を最大14コマ撮影できる機能。2,037万画素のフル画素で使用でき、うまく用いると撮影者の反応タイムラグやカメラの動作タイムラグによる撮り逃しを防ぐことができるというものだ。

像面位相差AF、コントラストAFともに121点エリアの「DUAL FAST AF」、5段階のC-AF追従感度設定、そして、最高フレームレート120fps、最短表示タイムラグ0.005秒のファインダーといった、E-M1 Mark IIの進化したオートフォーカスや連続撮影機能、高速性能を体験できるのは「動体撮影体感コーナー」だ。飛行機の模型や鉄道模型(HOゲージ)が動くようになっており、参加者は各自それを追いかけて撮影できる。

E-M1 Mark IIは、対応レンズを用いるとボディ内手ブレ補正機構とレンズ内手ブレ補正と組み合わせた「5軸シンクロ手ぶれ補正」が可能になる。

最大で6.5段の補正が可能という「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」との組み合わせを試用できるのが「暗所撮影体感コーナー」だ。意図的に黒く塗られた棚が設けられ、そこに置かれた被写体を撮影するようになっている。

発売されたばかりの「M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」や「マクロフラッシュSTF-8」を試用できるのが「マクロ撮影体感コーナー」だ。

また、モデルを実際に撮影できる「ポートレート撮影体感コーナー」では、解像感とぼけの美しさの両立をめざしたという「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」と縦位置撮影もしやすい「パワーバッテリーホルダーHLD-9」を装着したE-M1 Mark IIが用意され、それぞれの使い心地を試すことができる。

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROのほか、既発売の人気レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」などの各種レンズを試用できる「レンズコーナー」を訪れる人が絶えなかった。

アクセサリーコーナーには複数のボディと交換レンズを持ち歩くOM-Dユーザーにむけて企画されたリュック型カメラバッグ「カメラバックパックCBG-12」も手にとって見ることができる。

このCGB-12については「ファスナーがきちんと閉じているか確認しやすいように黄色い縁取りを設けてある」「バッグ内部の線ファスナーで機材に傷をつけない」「連日の雨にも対応できるように、レインカバーを2つ装備する」「バッグを敷くためのシートも同梱する」という説明がとても興味深かった。

「防水プロテクターPT-EP14」と「水中専用フラッシュUFL-3」を組み合わせたセットは「水中撮影システムコーナー」で手にとって見ることができる。

11月18日に発売されたばかりの「OLYMPUS PEN E-PL8」も展示されていて、こちらも手にとって見ることができる。

プロ写真家の作品を見て、トークを楽しめる

会場入口にはハイレゾショットの作例も用意されている。この機能は0.5ピクセル単位でセンサーを動かしながら、8回撮影した画像をもとに5,000万画素相当の高解像写真を生成するもの。画像処理エンジン「TruePic VIII」により、被写体の動いてしまうことによる画像の乱れを抑制できるようになったという。

プロ写真家による作品ギャラリーでは、E-M1 Mark IIで撮影された作品が大伸ばしされてステージ横に展示されている。スペシャルトークステージに出演する清水哲朗さんや小城崇史さんなどの作品を実際に見ながら、ステージのトークを聞くのも楽しめる。また、ステージ横には「E-M1ユーザーフォトギャラリー」も設けられている。

清水哲朗さん
小城崇史さん

スペシャルトークステージも興味深い。この日はまず、斎藤巧一郎さんと開発者のトークからスタートした。「将来的には天の川を手持ち撮影できるようにするのが手ブレ補正機構の目標」(オリンパス開発本部 副本部長・片岡摂哉さん)といった、ほとんどの読者のみなさんには誌面やメーカーウェブサイトでしか見ることのできない話をじっさいに聞くことができる。これを聞くだけでも訪れる価値があるのではないか。

大阪と名古屋でも開催!ぜひ訪れてほしい

前述の通り、この「OLYMPUS Photo Festa 2016」は大阪と名古屋でも開催される。興味のある方はぜひ訪れてほしい。おそらく、E-M1 Mark IIにあなたも魅せられるはずだ。

大阪

・会場
グランフロント大阪
うめきたSHIP 2Fホール

・開催日時
11月26日(土)11時~19時
11月27日(日)11時~17時

名古屋

・会場
JPタワー名古屋
ホール1・2・ホワイエ
(KITTE名古屋3階)

・開催日時
12月3日(土)11時~19時
12月4日(日)11時~17時