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オリンパス、18コマ/秒のAF追従連写「E-M1 Mark II」を開発発表
PROレンズに"トラベルズーム"と"F1.2単焦点"が追加
2016年9月20日 09:14
オリンパスは、ドイツ・ケルンでフォトキナ2016の開幕前日に開催したイベントで、新フラッグシップ機「OM-D E-M1 Mark II」を開発発表した。2016年末に発売予定。
2013年10月に発売した「OM-D E-M1」の後継機で、20メガLive MOSセンサーを搭載。プロユースを想定した同社フラッグシップ機の価値として特にスピードをポイントとし、OM-Dにおける高速性能と高い可搬性の両立を突き詰めた。
AFシステムは新規になり、121点オールクロスの像面位相差センサー(コントラストとハイブリッド)は測距点の選択範囲も広い。連写は、AF追従のフル画素RAWで18コマ/秒(メカシャッターでは10コマ/秒)、AF固定のフル画素RAWで60コマ/秒(メカシャッターでは15コマ/秒)の撮影を実現。
新規のイメージセンサーで読み出し速度を向上したことで、メカシャッターを使わず電子シャッターで撮影しても、従来より歪みは目立たなくなっているという。動画の4K 30p記録にも対応した。
また、シャッターボタンを半押しすると60fpsでプリキャプチャーを開始し、全押した瞬間とその前の14コマをフル画素RAW記録できる「Pro Capture」モードも新搭載。
また、EVFフレームレートを120fpsに向上したほか、グリップ形状の変更、デュアルSDスロット(スロット1がUHS-IIおよびUHS-1に対応、スロット2はUHS-Iのみに対応。RAW/JPEG分割記録なども可能)、容量アップとチャージが速くなった新規バッテリーの採用、50Mハイレゾショットなどを特徴として挙げた。
ハンズオン
フォトキナ会場ではタッチ&トライが行われないというE-M1 Mark IIを、短時間ながら手にとって見てきた。基本的な外観イメージはE-M1を踏襲しているが、グリップで持ち心地が変わり、メカ部分の変更の影響かシャッターフィーリングも異なる。サイズ感が変わった印象はないが、バッテリーの変更により多少は重くなっているという。チルト式モニターがE-M5 Mark IIのようなフリーアングル式に変更されたのも特徴だ。
また、E-M1ではボディのエッジ部分を絞ってシャープに見せるような造形だった上カバー周辺が、E-M1 Mark IIでは大らかで優しい印象になり、前面の「OM-D」と入っている部分のラインはフォーサーズのEシリーズ上位機をも思い出させる。