編集後記

2021年1月8日

鈴木誠

やってます

某韓国ドラマに出てくるカメラは何か?という質問を受けて、映像を見てみました。私の見解は「ライカM-Pセット “CORRESPONDENT” By Lenny Kravitz」です。いわゆる"レニクラモデル"で、レンズ2本つきの限定125セット。2015年の発売時に350万円。

"黒いライカで赤いバッジがない"というところから普通のライカM-P(Typ240)にも見えるのですが、ペイントの剥がし方に特徴があるのと、レンズフードにもツヤがあるので、特別仕様のレンズが組み合わされたモデルだろうと推定しました。普通のズミクロン35mm ASPH.なら同梱フードは角型ですし、普通の12504フードをバラで買ったら表面仕上げが異なります。

ライカMデジタルのブラックペイントは、自力でエッジ部分を剥がして、表面までツヤツヤにしている人もいます。映像のカメラはフレームセレクターレバーやシャッター速度ダイヤルなど、普通あまり剥がしている人を見かけない部分にも手が入っています。ここに、レニクラモデルっぽさを強く感じました。

登場するカメラには、社外品のサムズアップとストラップも取り付けられているようなので、ライカからの貸与品ではなく(限定モデルのデモ機を保有するとも考えにくいし)、撮影関係者の私物でしょう。と、作品自体には何ら関係のない部分ですが、こういう寄り道も楽しいのでした。