岡嶋和幸の「あとで買う」

1,949点目:名作シリーズの創作の秘密が記されたノート

杉本博司『スギモトノート 銀塩写真技法』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

杉本博司『スギモトノート 銀塩写真技法』

東京・竹橋にある東京国立近代美術館で開催中の杉本博司さんの展覧会『杉本博司 絶滅写真』。現代美術作家の銀塩写真による芸術的達成の裏にある、撮影や暗室での作業工程の覚書を記した「スギモトノート」が公開されています。

このノートは1,893点目の『Pen 2026年8月号』でも少し紹介されていますが、1970年代半ばから書き継いだ創作の秘密を記すもので、銀塩写真の手法を用いた作品の膨大な記録が残されています。

美術ジャーナリストの鈴木芳雄さんが聞き手となり、このノートを紐解きながら「海景」「劇場」「ジオラマ」シリーズなどの撮影から創作の秘密まで深く語られています。

銀塩写真に取り組まれている人はもちろん、デジタル写真で作品制作を行っている人にも役に立つたくさんのヒントが盛り込まれていることでしょう。

販売価格は3,300円です。

1967年福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集『ディングル』『風と土』のほか著書多数。写真展も数多く開催している。日本写真協会(PSJ)、日本作例写真家協会(JSPA)会員。カメラグランプリ選考委員。