岡嶋和幸の「あとで買う」

966点目:ステートメントを上手に書けるようになりたい

田中泰延・直塚大成『「書く力」の教室 1冊でゼロから達人になる』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

田中泰延・直塚大成『「書く力」の教室 1冊でゼロから達人になる』

文章力を向上させるための本を最近よく取り上げています。私自身の作品だけでなく、フォトスクールでも受講生にもステートメントを書くように勧めているため気になっているようです。

本日発売の本書は、プロのライターを目指している人に限らず、文章を書く全ての人に役立つ1冊といえるでしょう。目次を見ていて気になる項目は「編集者、校正者の視点を持つ」「文章の信憑性は、参照したものの信憑性に比例する」「自分がお金を出しても読みたいものを書く」「書くことは、すべてを引き受けること」などです。

テーマ選びから資料の収集、調査、分析、取材、構想、執筆、校正まで、プロのライターが実践していることが網羅されています。自分の写真表現について言語化するときにもすごく参考になると思います。販売価格は1,925円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。