岡嶋和幸の「あとで買う」

1,473点目:新たなコンセプトでリニューアルした最新号

ふげん社『写真』第7号

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ふげん社『写真』第7号

年2回のペースで刊行されている雑誌『写真』ですが、1,193点目で第6号を紹介してから間が空いてしまいました。待望の第7号が、新たなコンセプトでリニューアル発売されました。

「写真を単なる情報イメージとして消費するのではなく、その背後にある物語や文脈を掘り下げていきます。また毎号のテーマをなくして、よりビジュアル中心で親しみやすい誌面へとアップデートし、写真は写真として、読み物は読み物として楽しんでいただけるよう改善を重ねました」と村上仁一編集長(巻頭言から引用)。

これまでは表紙に「写真。」の文字が大きくレイアウトされていましたが、すっきりシンプルなデザインになり、そのぶん写真の絵柄が印象的に目に留まりやすくなっています。

肝心の中身はというと、デジカメ Watchの読者には「CAMERA REVIEW」が1番刺さるのではないでしょうか。個人的には飯沢耕太郎さんのエッセイ「スナップショットという磁場—大辻清司と小島一郎」が気になります。販売価格は3,300円です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。