岡嶋和幸の「あとで買う」

1,394点目:キャスター付きで楽に動かせるロースタンド

Hahawalker「車輪付きフロアライトスタンド」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

Hahawalker「車輪付きフロアライトスタンド」

1,355点目で紹介したテーブルを使用し、下側からの透過光で撮影しようと考えた生徒さんから相談を受けました。

大型ストロボのヘッドを低い位置から上向きに当てたいのだけれど、手持ちのロースタンドだとアクリルに近すぎるとのこと。できるだけ床すれすれの位置にしたいのだそうで、ブームやアームの利用を提案したのですが、中途半端な製品だとしっかり固定できず、ストロボヘッドの重みで高さや角度が変わる可能性もあります。

高さの調整は何かほかの方法を考えるとして、まずはできるだけ低い位置から安定したライティングが組めるものはないかと探していて見つけたのがこの製品です。

NEEWERのラインアップにも似たような製品が複数あるほか、マンフロットの「バックライトスタンド」という選択肢もありますが、こちらのほうが良さそう。もっと無骨な感じでしたが、撮影スタジオでアシスタントを務めていた時代に、映画の撮影で使うような大型の照明機材を同タイプのスタンドに取り付けていたことを思い出しました。

当時はこの製品のようにロックが付いていないので、キャスターが動かないようにサンドウエイトなどで固定したものですが、今の大型ストロボはヘッドも小型軽量なのでこれで十分でしょう。このようなライトスタンドが1本あると、いろいろな撮影で柔軟に対応できて重宝するでしょう。販売価格は1万2,480円前後です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。