岡嶋和幸の「あとで買う」

1,382点目:現代アートの「分からない」を脱却できる?

CCCメディアハウス『Pen 2025年3月号』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

CCCメディアハウス『Pen 2025年3月号』

本日は雑誌『Pen』の2025年3月号です。特集は「2025年に見るべき現代アート」。

38名の次世代のアーティストのほか、足を運ぶべき展覧会やアートフェア、現代アートを楽しむための基礎知識などが紹介されています。初心者のためのガイドとしてもぴったりの1冊と言えるでしょう。

「新時代のアーティストたちがなにを考え、どのような作品づくりに向き合っているのかを取材」されていて、写真分野では遠藤文香さんと小林健太さんが登場。写真家の小山泰介さんから現代アートの見方を学ぶ記事も掲載されていて、「最近の写真表現は難しくてよく分からない」という人も、展覧会などで鑑賞するうえでの何かヒントが得られるかもしれません。

写真以外の分野の新しい現代アート作家を知るきっかけにもなるでしょう。販売価格は880円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。