岡嶋和幸の「あとで買う」

1,375点目:公共交通機関でのディープなイタリア旅

二村高史『ローカル鉄道と路線バスでめぐる果てしなきイタリア旅』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

二村高史『ローカル鉄道と路線バスでめぐる果てしなきイタリア旅』

本日発売の新刊です。写真家の加納満さんのXのポストで知った本なのですが、「ローカル線」「路線バス」「イタリア」の3つのキーワードに反応し、思わず「いいね」してしまいました。著者は公益財団法人日伊協会の常務理事で、これまで鉄道関連の書籍などを出版されています。

私もイタリアが好きで、マンフロットやジッツオのお仕事をさせていただいていたこともあり、そのときに知り合ったイタリア人の友人もいます。何度か現地を訪問する話もあったのですが結局行けずじまいで、記憶をさかのぼると30年前にローマへ1度行ったことがあるだけでした。

その程度でイタリア好き? といった感じなのですが、「ローマやミラノ、フィレンツェなどの著名都市については一切触れず、ローカル線でしかたどり着けない“へんぴ”な地域だけを中心に8つのイタリア旅を取り上げ」ている本書は、そんな私に多くの魅力を伝えてくれるのではないかと期待しています。

先月訪れたベトナムでも、現地の人とスマートフォンの翻訳アプリを介して難なくやり取りができたので、公共交通機関での旅も以前ほどハードルは高くないように思います。一番心配なのは治安かな。販売価格は2,420円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。