岡嶋和幸の「あとで買う」

1,207点目:人物写真を撮る人のためのライティング本

須田卓馬『ポートレートフォトグラファーのライティング設計図』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

須田卓馬『ポートレートフォトグラファーのライティング設計図』

ポートレートフォトグラファーの須田卓馬さんが、雑誌や広告、ウェブサイトなどでの25の仕事で撮影した写真が掲載されています。

その中から個人的に好きな人をピックアップすると、多部未華子さん、岡崎紗絵さん、本田翼さん、水川あさみさん、有村架純さん……もちろん男性が被写体の写真もあります。

撮影にあたって、どのような思考プロセスでイメージを組み立てたのか、どのようなライティングを構築したのかといったことを、状況写真やイラストを交えながら解説されています。

実際の現場の様子が感じられる内容になっていて、ライティングの技術だけでなく、クライアントの要求に応えるための実践的なアドバイスも盛り込まれています。販売価格は2,750円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。