岡嶋和幸の「あとで買う」

930点目:スマホやデジカメでフィルムをデジタイズ

JJC「モバイルフィルムデジタイズアダプターセット」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

JJC「モバイルフィルムデジタイズアダプターセット」

35mmフィルムやブローニーフィルムのデジタイズが手軽に行える製品です。

撮影済みのフィルムは現像と同時にプリントするのではなく、デジタルデータ化する人が増えているようです。でもあとからより高画質のデータが必要になったとき、このようなアイテムは便利です。販売価格は1万6,000円前後です。

この製品にはLED内蔵のベースやスタンドなどのほか、868点目で紹介した「120フィルムスキャンホルダー」も含まれます。ベースは位置を移動でき、フィルムスキャンホルダーはスライドさせてコマを変えられるため、セットしたスマートフォンを動かさずに撮影できます。

ライトの明るさは11段階で調光可能です。デジタルカメラを三脚に固定してフィルムを撮影するときにも活用できるほか、35mm用とブローニー用のフィルムホルダーは、フラットベッドスキャナでのフィルムスキャンでも使えて便利です。

本連載でこれまで紹介した製品の中で一番使いやすく感じられました。デジタルカメラマガジンで担当しているプリント連載でも、来月発売の2024年1月号で取り上げる予定です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。