岡嶋和幸の「あとで買う」

864点目:フィルターを使った撮影法が学べる本

フォトコン別冊『プロのフィルターワーク』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

フォトコン別冊『プロのフィルターワーク』

4人の風景写真家のフィルターワークを紹介した『極上の風景写真フィルターブック』を490点目で取り上げましたが、今回はその別バージョンといった感じの本です。

前回は女性の写真家4人でしたが、今回は中西敏貴さん、鈴木一雄さん、関一也さん、柄木孝志さんと男性ばかりが4人。掲載されている写真の傾向も異なります。

風景だけでなく、人物写真を楽しまれている人にも参考になる、プロならではのフィルターワークが学べる内容です。販売価格は1,540円。誌面ではマグネット式で素早く着脱できて便利な「H&Yフィルター」が使われていて、ND、PL、ソフト系など、さまざまなシーンでの使いこなしが美しい写真と一緒に紹介されています。

パソコンでの画像処理ばかりではなく、各種フィルターを生かした撮影法を身に付けたい人にぴったりの1冊といえるでしょう。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。