岡嶋和幸の「あとで買う」

574点目:今も健在のアナログなラベルライター

ダイモ「ラベルキューティコン」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムが沢山あります。この連載では、フォトライフに関連するアイテムを中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ダイモ「ラベルキューティコン」

ラベルライターといえば、今では「テプラ」がメジャーですが、その昔は「ダイモ」を良く使っていました。といっても一度も購入したことはなく、修行時代に勤務していたスタジオや写真事務所にあったものを個人でも使わせてもらっていた感じです。社名や番号などをラベルにし、撮影機材など全ての備品に貼って管理していたわけです。新しい機材が導入されると、まずはダイモでラベルを作ったものです。

手元に残っている自分の機材で一番古いものは、写真学校に入学したときに購入したハスキーの三脚です。30年以上現役で頑張ってくれているのですが、当時のアルバイト先にあったダイモで作った、「K.OKAJIMA」と刻印されたラベルがまだ貼られています。テプラがデジタルなら、ダイモはアナログといった感じで、キレイに刻印するには慣れやコツが必要。打ち間違えたりテープをたくさん無駄にした記憶があります。

ダイモにはいろいろなグレードがあり、アルファベットの大文字と小文字、ひらがな、カタカナ、数字などが使えるスタンダードタイプが一般的ですが、個人的に今購入するなら英数字だけのシンプルなもので十分かな。この「ラベルキューティコン」はイエローとピンクが選べて、本体のみの販売価格は1,600円前後です。テープがセットになったパッケージも選べます。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。