岡嶋和幸の「あとで買う」

382点目:デジタル・モノクロームを楽しむ人のための本

ホビージャパン「デジタルで極める完全なるモノクローム」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムが沢山あります。この連載では、撮影や写真関連のアイテムを中心にその中身をお届けします。購入前の製品については使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ホビージャパン「デジタルで極める完全なるモノクローム」

デジタル時代のモノクローム表現を追求する内容のムックで、昨日発売になったばかりです。モノクロ写真やモノクロプリントなどについて盛りだくさんの1冊で、その奥深い世界を知ることができます。

「見せるためのモノクロ出力」「超実践的モノクロワーク」など、デジタルでのモノクロ表現をすでに楽しまれている人はもちろん、これから足を踏み入れようとしている人にも興味深いテーマばかりです。個人的には「モノクロ撮影を極めるための10のキーワード」が勉強になりました。販売価格は2,970円で、Kindle版もあります。

モノクロ作品で定評のある写真家のハービー・山口さんや中藤毅彦さんのギャラリーページ、筆者の森谷修さんとの対談もあるなど、最初から最後まで見応え、読み応えがあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。