岡嶋和幸の「あとで買う」
262点目:ドキュメンタリー写真家が捉えたコロナ禍の東京
初沢亜利の写真集『東京 二〇二〇、二〇二一。』
2022年1月17日 12:00
私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。
初沢亜利の写真集『東京 二〇二〇、二〇二一。』
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自宅でのデスクワーク中心の毎日も2年近くになりました。外出するのは基本的に撮影のときだけです。特に作例写真ではマスク姿の人が画面に入らないようにするなど、コロナ禍であることを感じさせないような切り取り方を意識しています。
もちろん今の現実を素直に捉えられている方もたくさんいて、それらはSNSなどで良く目にします。ただ出版や展示といった形で発表された作品はまだ多くない印象で、そのような中で初沢亜利さんは早い段階からスピード感を持って行動されています。
2020年の写真集『東京、コロナ禍。』に続いて出版されたのが本書で、販売価格は3,850円。256ページ、168点というボリュームです。初沢さんは現在、東京・日本橋小伝馬町のRoonee 247 Fine Artsで写真展「匿名化する東京」を開催されています。こちらも気になります。
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