岡嶋和幸の「あとで買う」

256点目:ミトン付きで防寒性が高いカメラマングローブ

ケンコー「カメラマングローブ NEW Grip Hot Shot IV」

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

ケンコー「カメラマングローブ NEW Grip Hot Shot IV」

174点目でミレーの登山用グローブを取り上げましたが、今回は撮影用グローブです。「カメラマングローブ」とも呼ばれますが、防寒性と操作性の両立がポイントになります。カメラの細かい操作にも対応できるよう、親指と人差し指が出せる指ぬき機構を装備した製品が主流です。

最初はハクバの「GW-PRO RED フォトグローブ」と思ったのですが、指ぬき機構の折り返し部分の固定がマジックテープというのが気になりました。同タイプのカメラマングローブを使ったことがあるのですが、マジックテープが洋服などにくっついたり、着脱で音が出るなどあまり好きではありません。その点「GW-PRO RED フォトグローブプロ」と「GW-PRO RED フォトグローブプロPL」は指ぬき機構をマグネットで固定するタイプなので安心です。MATINの「シューティンググローブ KSG17」もマグネット式で良さそうです。

今回、カメラマングローブを探していて一番気になったのがケンコーのこの製品です。販売価格は3,700円前後で、ミトンが付いている点が他とは違います。滑り止めのラバー加工が施されているので、冷え切った三脚を持ち運ぶときなど、移動中の防寒対策もしっかりできそうです。開いたミトンもマグネットで固定できますが、ちょっと邪魔に感じられるかもしれません。他の製品と同じく、指先を閉じた状態でもタッチパネル操作ができます。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。