岡嶋和幸の「あとで買う」

252点目:巻き込んだフィルムのベロ出しが簡単にできる

堀内カラーのフィルムピッカー

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

堀内カラーのフィルムピッカー

35mm判のモノクロフィルムを現像するとき、学生時代や助手時代は壁や机で叩いてパトローネを開けていました。でも最近のものは簡単には開かない作りになっているので、「フィルムピッカー」と呼ばれるこの製品で“ベロ出し”を行います。

ベロとはフィルムの先端のことで、未撮影と撮影済みのフィルムを見分けるために巻き込まないようにするのが子どものころからの習慣となっています。フィルムピッカーを使わない裏技的なベロ出しの方法もありますが、銀塩カメラ入門者のフィルム装填の練習でもこれがあると便利です。でもこの先、需要が減って高価になったり、入手困難になることも考えられるので予備を購入しておくと安心ですね。

販売価格は堀内カラーの製品で1,400円前後です。他のブランドのものや、パトローネを開けるタイプのものもあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。