中井精也のエンジョイ鉄道ライフ「ジョイテツ!」
ゆる鉄探訪 第23回「北海道の鉄道」
冬の撮影地を厳選紹介! 写真集クラファン継続中
2023年12月10日 07:00
僕のオススメの鉄道撮影地をご紹介する「ゆる鉄探訪」。県単位のエリアで、複数の路線をまたいで撮影地をご紹介しています。
今回の舞台は北海道。これから北海道は厳しい季節を迎えますが、逆を言えば幻想的な冬の作品を撮れるチャンス! ここでは僕が厳選した、冬の北海道の鉄道撮影地をご紹介いたします。
宗谷本線 兜沼〜豊富
最初にご紹介するのは、勇壮な利尻富士と列車を撮影できるポイント。と言っても利尻富士はなかなか姿を見せてくれないので、難易度の高い撮影地になります。撮影ポイントは国道40号の歩道付近から。車で撮影する場合、冬の北海道は駐車場所に苦労しますが、ここはすぐ近くに駐車スペースがあるから安心です。どこが線路かわかりにくいので、まずは鉄橋を探すといいでしょう。列車からかなり離れた場所からの撮影なので、超望遠レンズ必須です。
宗谷本線 音威子府駅付近
撮影地は「北海道で一番小さな村」として有名な音威子府村にある音威富士スキー場のゲレンデ。そこからは音威子府駅を含めた村の様子を、俯瞰撮影することができます。撮影場所は、第一リフトを降りてすぐの場所。作例のような駅周辺だけでなく、写真左奥に広がる天塩川沿いの森を入れた絶景を撮影することもできます。こちらのスキー場付近にはレンタルスキーがないので、スキーやスノボを持参できる方限定のポイント。2023〜2024年シーズンの営業情報がまだ出ていないので、ご確認のうえお出かけください。
宗谷本線 智恵文〜日進
こちらは天塩川にかかる東恵橋から宗谷本線を見下ろせるポイント。とにかく冬の宗谷本線は線路を見渡せるポイントを探すのに苦労するので、橋の上からお手軽に線路を見下ろすことができるこのポイントは、かなり貴重です。作例のようなラッセル車が走るときにはかなり人気のポイントで、大勢の人で賑わいます。こちらは稚内方向を向いて望遠レンズで撮影したカットですが、広角レンズで空や天塩川を入れた構図で撮影できるほか、旭川方面も撮影することもできる、初心者でも楽しめるポイントと言えるでしょう。
富良野線 西中〜上富良野
雄大な富良野盆地を走る富良野線を俯瞰撮影できるポイント。冷え込んだ冬の朝は、盆地全体に霞がかかり、幻想的な雰囲気になります。奥に聳えるのは十勝岳連峰。山の奥から太陽が昇ると風景は一変し、神々しさすら感じるドラマチックな光景になりました。列車がかなり小さいので、家などがない雪面がバックになるポイントを探して、構図を作るのがコツです。
釧網本線 北浜駅
釧網本線の北浜駅には、駅の周囲の風景を一望できる小さな展望スペースが設けられており、作例のように列車とオホーツク海を入れて撮影できます。2月になると流氷が着岸することが増え、こんな息を飲むような風景になることも。僕も定期的に撮影に行っていますが、なかなか流氷が着岸するタイミングに合わず、こちらは2011年に撮影したものです。駅には本格的なレストランがあり、食事も楽しめます。
釧網本線 茅沼駅
タンチョウが飛来する駅として有名な、釧網本線の茅沼駅。野生のタンチョウなので確約はできませんが、僕の経験上ほぼ間違いなくタンチョウと列車を撮影することができます。特に冬期に運転される「SL冬の湿原号」が到着する時間帯になるとタンチョウがどこからか飛んできて、乗客の目を楽しませてくれるから不思議です。タンチョウって、意外にナルシストなのかもしれませんね(笑)
釧網本線 塘路〜茅沼
こちらは塘路・サルルン展望台からの俯瞰撮影。奥に広がるのは塘路湖。作例には写っていませんが、手前には展望台の名称にもなっているサルルン沼が広がる絶景です。線路の奥に国道が通っているので、トラックなどが通らないことを祈りながらの撮影になります(笑)。展望台入口に駐車スペースがあり、そこから遊歩道を歩いて約30分程度で到着します。作例は真っ暗な時間帯から登り、朝日と列車を撮影したもの。遊歩道では多くのエゾシカと遭遇しましたので、注意が必要です。
こちらはSL冬の湿原号のオススメ撮影地。釧路駅から発車してまもなく釧路川を渡るシーンですので煙も期待でき、大勢のカメラマンがいても撮影できる広いポイントなので、初心者でも安心です。厳冬期には蓮のような氷が川面に浮かぶ、幻想的な光景を撮影することも可能です。こちらは下り列車ですが、SLがバック運転+バックショットになりますが、上り列車と夕日をからめて撮影することもできます。
根室本線 厚岸〜茶内
最後にご紹介するのは、湿原の中に伸びるドラマチックな絶景。別寒辺牛湿原の中を走る根室本線を、道路脇の高台から俯瞰撮影します。ワカサギを釣る人のための駐車スペースがあり、その横の斜面を登って行きますが、かなりの急斜面なので体力のある方に向いています。登ってすぐのポイントからも撮影できますが、そこから奥の森の中へ入り尾根に沿ってすすむと、一つ先の斜面に行くことができます。ここはヒグマが頻繁に出没する場所になりますので、冬以外のシーズンは避けたほうがいいでしょう。
中井精也からのお知らせ
新写真集クラウドファンディング開催中!
中井精也の「1日1鉄!」写真集は来年の4月で20周年を迎えます。それを記念して2冊目となる写真集をクラウドファンディングで発行いたします。
みなさまからのご支援、誠にありがとうございます。おかげさまで、2nd目標金額を達成いたしました。クラファンは12月20日(水)までとなります。最高の写真集を目指して制作しますので、ご支援よろしくお願いいたします!
https://camp-fire.jp/projects/view/675279
目標金額:550万円(達成しました!)
2nd目標:1,000万円(達成しました!!)
期間:2023年11月1日(水)10時〜2023年12月20日(水)23時59分
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントでお友だち登録いただくと、中井精也の講演会やイベント開催情報、テレビ出演情報などをお知らせいたします!
もちろん、20周年関連の情報も随時お届けいたします! お友だち登録を是非よろしくお願いいたします! 友だち登録いただくと、ゆる鉄画廊NOMAD店頭で使える「200円のポストカードが1枚貰える」クーポンが届きます!
<アカウント名>
【公式】鉄道写真家中井精也
@192pwioz
https://lin.ee/zXJ71HD
毎年大好評!「1日1鉄!カレンダー2024年版」
今年も、壁掛けカレンダーと卓上カレンダーの2種類をご用意いたしました。壁掛けカレンダーは全て中井精也の直筆サイン入りです! 数に限りがありますので、お早めにご検討ください。
<仕様>
壁掛けタイプ見開きA2相当
表紙含め28ページ・フルカラー・日曜始まり
価格:2,500円(税込)
<仕様>
卓上タイプB5相当サイズ
表:全面カレンダー(メモ欄付)
裏:写真作品+1行カレンダー
※こちらにはサインはありません。
価格:1,700円(税込)
第34回ゆる鉄画廊NOMAD九州宗像
12月は、ついに初の九州で、ゆる鉄画廊NOMAD九州宗像を開催します! 会場は、福岡県宗像市にある宗像ユリックス。「むなかた大鉄道展」に出店いたします。12月14日(木)〜17日(日)の毎日、中井精也は在廊しています。
また、12月17日(日)には、中井精也の講演会も開催いたします。近隣のみなさま是非お越しくださいませ。
・入場について
今回のゆる鉄画廊NOMAD九州宗像では、「むなかた大鉄道展」の入場チケットに加え、講演会の参加には講演会チケットが必要になります。詳細は下記の宗像ユリックスWebサイトでご確認ください。
むなかた大鉄道展内「ゆる鉄画廊NOMAD九州宗像」開催概要
期間:2023年12月14日(木)〜17日(日)
営業時間:10時00分〜18時00分
会場:宗像ユリックス「美術ギャラリー」
https://yurix.munakata.com/
入場チケット:一般1,000円・学生500円(小学生以下無料)
12月17日(日)中井精也講演会
会場:宗像ユリックス「ハーモニーホール」
開場10時30分・開演11時00分
講演会チケット:全席自由 500円
<チケットの購入・詳細について>
https://yurix.munakata.com/event/culture/231214.html
福岡写真教室
12月18日(月)には、中井精也のおすすめのポイントで撮影する、恒例の写真教室を開催いたします。詳細・ご予約(先着順)は下記のリンクからお願いいたします。みなさまのお越しをお待ちしております!
開催日:2023年12月18日(月)
集合:9時 小倉駅
解散:18時頃 小倉駅
定員:8名(最小催行5名)
参加費:おひとり 3万5,000円(税込)
https://ameblo.jp/seiya-nakai/entry-12830322711.html
ゆる鉄画廊NOMAD桜木町2
2024年2月22日(木)〜25日(日)の期間にパシフィコ横浜で開催される「CP+2024」に合わせて、今年も桜木町の大貫カメラ2階のギャラリーで、ゆる鉄画廊NOMADを開催します。是非、お越しください。
CP+2024の詳細は、決まりましたら、またお知らせいたします。
会期:2024年2月22日(木)〜25日(日)
会場:大貫カメラ「FOCUS POINTギャラリー」
※営業時間は調整中
https://focuspoint-gallery.net/